やっぱり「くつろぎタイム」が一番・スマホの動画視聴シーン

2014/04/17 14:30

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スマートフォンのよいところは、どのような場面でもその機能を使ってさまざまな便益を得られる点にある。そのスマホの普及浸透に伴い、新たなライフスタイルの一つとして注目を集めているのが、「スマホを使った動画視聴」。今回はそのスマホによる動画視聴において、博報堂DYホールディングスが2014年4月11日に発表した調査結果を基に、どのような場面で行われているかについて確認をしていくことにする(【発表リリース:博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンター「全国スマートフォンユーザー1000人定期調査」第9回分析結果発表】)。



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今調査は2014年2月21日から23日にわたり高校生から60代のスマートフォンユーザーに対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。

今調査対象母集団では68.3%の人が2か月から3か月に1度以上の割合でストリーミング動画(オンラインでデータを受信して再生する動画)を視聴、つまり動画視聴をそれなりの頻度でしている。それら「スマホ動画視聴者」に、どのような場面で動画を視聴しているかについて聞いた結果が次のグラフ。

↑ スマホでストリーミング動画を視聴するシーン(複数回答、スマホユーザー、スマホで2-3か月に1回以上ストリーミング動画を視聴する人限定)
↑ スマホでストリーミング動画を視聴するシーン(複数回答、スマホユーザー、スマホで2-3か月に1回以上ストリーミング動画を視聴する人限定)

他の項目から群を抜いて高いのは「リビングやベッドでのくつろぎ中」。要は「まったりタイム」、多くの場合は休日か、平日の夕食後のプライベートタイムでの視聴となる。【いつ寝てるのか…高校生などの携帯電話利用実態を探る】など複数の調査結果から、夕食後の時間におけるスマートフォンの利用機会が多いことは裏付けられており、「夕食後、翌日の準備などを済ませて寝る間での自由時間に、ベッドの上でのんびりしながら動画を視聴する」という視聴スタイルが容易に想像できる。

次いで多いのは「仕事や勉強の休憩中」で23.3%。また「待ち合わせ時間やすきま時間」「電車やバスなどでの移動中」「駅やバス停などでの待ち時間」といった、いわゆる「すき間時間」における利用事例が多い。さすがに……と項目名を見て思ったものだが「トイレ中」「入浴中」ですら、それなりの回答事例があることには驚かされる。

これを今調査対象母集団、つまりスマートフォンユーザーの中で、PC(パソコン)とタブレット機それぞれの保有者であり、かつ2か月から3か月に1度以上は「該当端末で」動画を視聴する人に同様の質問をした結果をかぶせたのが次のグラフ。スマートフォン所有者という前提があるものの、それぞれの機種における動画視聴性向の違いがすけてみえる。

↑ ストリーミング動画を視聴するシーン(複数回答、スマホユーザー、個々の機種で2-3か月に1回以上ストリーミング動画を視聴する人限定)
↑ ストリーミング動画を視聴するシーン(複数回答、スマホユーザー、個々の機種で2-3か月に1回以上ストリーミング動画を視聴する人限定)

「リビングやベッドでのくつろぎ中」との回答率はいずれも高い。それ以外は機動力の高いスマホやタブレット機の値が高く、パソコンは低い値を示している。モバイル端末が「動画視聴の持ち運び」という観点でも利用されている実態がうかがえる。また、屋内でのすき間時間はスマホとタブレットがほぼ同列にあるが、外出時となるとスマートフォンの方が高い値を示している。これは外出時にタブレット機を(所有していても室内のみで使い、)持ち運ばない人が多分にいるからだと考えられる。

これらの値はそれぞれの機種保有者に対する値であり、全体比……と言っても「スマートフォン所有者」という仕切りはあるが……ではない。仮に概算値として「仕事や勉強の休憩中」について、今調査対象母集団比を算出すると、スマホは16%、パソコンは13%、タブレット機は5%となる(スマートフォンそのものの保有率を基にした概算も出せなくはないが、スマホを持たずにタブレット機やパソコンを有する事例も多々あるため、無意味な値となるので省略)。

今後さらにスマートフォンが普及するにつれ、移動先におけるすき間時間、あるいはくつろぎの時間における動画視聴機会は増えてくるだろう。動画の需要もそれに合わせ、これまでよりもより広範囲なものとなるに違いない。


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