スマホのアプリ、無料と有料、どちらを使ってる?(2015年)(最新)
2015/04/10 14:25
スマートフォンの魅力の一つに挙げられるのが、豊富なアプリケーションの存在。アプリ(アプリケーション)を実装し使うことで、スマホは多種多様なゲーム機にも、ソーシャルメディアのアクセス端末にも、多彩な機能を有するガイダンスツールにも、さらには教育端末にも変化を遂げる。公式、非公式、市販のもの、個人が作成した無料のものまでありとあらゆるアプリが出回っているが、スマホ利用者は無料と有料、どちらのアプリをダウンロードして使っているのだろうか。ライフメディアのリサーチバンクが2015年4月8日に発表したスマートフォンに関する調査結果から、その実情を確認していくことにする(【発表リリース:スマートフォンに関する調査(2015年)】)。
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今調査は2015年3月27日から4月1日にかけてインターネット経由で10代から60代の全国男女に対して行われたもので、有効回答数は1200件。男女比・10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。
先行する今調査別途記事にある通り、今調査対象母集団では6割近くの人がスマートフォンを使っている。
↑ 現在スマートフォンを使っているか(2015年)(複数回答)(再録)
そこでそのスマホ利用者に対し、初期インストールされているものをのぞき、新規にアプリをダウンロードしたか、したのなら無料のものかそれとも有料のものかを尋ねた結果が次のグラフ。無料のアプリをダウンロードした人は9割を超えているが、有料のものは約1割に留まっている。
↑ どのようなアプリをダウンロードしているのか(スマホ利用者限定、複数回答)(2015年)
無料アプリは男女ともあまり変わらず、強いて言えば女性の方が少々多め。一方有料では男性の方が比率面で2倍近く多い。ニュースやナビゲーション、天気など、実用面で活躍するアプリの利用頻度は男性の方が高いことから、有料のアプリを使う機会も男性の方が高く出るようだ。
これを全体の値における経年変化で見たのが次のグラフ。2012年は回答形式が少々異なるので「有料」部分でややイレギュラー的な動きが出てしまっているが、大体の流れはつかみ取れる。
↑ どのようなアプリをダウンロードしているのか(スマホ利用者限定、複数回答)(2012年-2015年)
無料アプリの利用率は経年でも変化が無く高いまま。一方で有料アプリは次第に利用率が低下していく様子がうかがえる。理由は多用に考えられるが、「無料アプリの充実」「有料アプリの一部に存在するトラブル回避」「基本利用料無料で特殊機能利用時には課金するビジネスモデルの普及(ゲームが好例)」「新規のスマートフォン利用開始者は利用コストにより厳しい姿勢を見せている」などが主な理由だろうか。
有料アプリの利用率が低い、さらに下がる傾向があるのは、スマホのアプリ以外の運用コストの負担増に加え、可処分所得の低下に伴い、支出を少しでも抑えたいと考える人が増えているのも一因かもしれない。
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