女子高生は1日6時間超!? 子供の携帯電話利用時間
2014/03/31 09:30


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今調査は2014年2月17日から18日にかけて携帯電話(機種は問わず)を持つ小学4年生から高校生の男女618人と、未就学児から高校生までの子供を末子に持つ保護者624人を対象とし、インターネット経由で行われたもの。携帯電話非保有者の子供は該当しないことに注意。
今調査対象母集団の子供に、自分の手持ちの携帯電話の使用時間を尋ねた結果が次のグラフ。平均では2.9時間という結果が出ている。

↑ 携帯電話の1日あたりの使用時間(携帯電話保有者限定)
1時間未満との回答者が5割近くいるが、これは主に小学生、そして一般携帯電話所有者によるもの。1時間から3時間未満との回答がほぼ1/4で続き、3時間未満の区切りならほぼ3/4に達する。一方で1日15時間以上使っているとの回答も1.5%ほど居る。学校の授業なども合わせて考えると、回答者の多分で「操作をし続けているのではなく、頻繁にやり取りをしている時間帯はすべて『使用中』との判断」が行われたものだと考えられる。いわゆる「ながら使用」を使用時間そのものとして計上したと考えれば道理は通る(とはいえ、授業中も使っていることはほめられた話ではない)。
これを属性別に仕切り直し、平均時間を算出した結果が次のグラフ。各属性での利用スタイルが良くわかる。

↑ 携帯電話の1日あたりの使用時間(平均、時間)(携帯電話保有者限定)
全般的に男子よりも女子の方が利用時間は長い。これは特に高校生において男女差が生じるのが原因。中学生までは利用時間は1日1、2時間程度に留まっているが、高校生になると大いに時間は伸び、男子では4.3時間、女子では6.4時間に達する。
この高校生における急激な伸び方は、多分にスマートフォンの利用に伴うもの。先行する記事で解説の通り、高校生になると男子では携帯電話所有者のうち8割、女子では9割5分がスマートフォン使用者となる。そしてスマートフォンの使用者における利用時間は、一般携帯電話と比べて3倍以上。

↑ スマートフォン使用性向(携帯電話保有者限定)(子供)(属性別)(2014年2月)(再録)
1日6時間というと、1日のうち1/4はスマートフォンを使用している計算になる。その時間を丸ごと画面に集中し、操作しているというわけでは無いだろうが、いかに夢中になっているかが分かる。
スマートフォンの魅力は、所有・非所有者別の利用時間分布ではっきりと確認できる。

↑ 携帯電話の1日あたりの使用時間(平均、時間)(携帯電話保有者限定)(スマホ所有・非所有別)
スマートフォン所有者の最多回答項目は1-3時間未満、次いで3-6時間未満だが、それぞれ38%・23%とそれなりの回答率を示している。また平均12時間以上の使用者も5%ほど確認できる。一方、非所有者、つまり一般携帯電話利用者は1時間未満とする回答が9割に達しており、6時間以上とする回答者は数字としては出てきていない。一般携帯電話では長時間利用するコンテンツがほとんど無いことも一因だが、いかに一般携帯電話と比べてスマートフォン利用者が長時間利用しているかが改めて認識できよう。
携帯電話、特にスマートフォンを使い続けたくなる気持ちは誰もが良くわかる。一方で大人と比べて分別がつかない面が多い子供は、得てして歯止めなく使い続けてしまい、さまざまなトラブル、悪影響につながってしまう。本人の自制を求めると共に、保護者の立場にある人による啓蒙なども切に願いたいものだ。
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