あなたならどうする? ラーメン専門店を選ぶとき、何を重視する?
2014/03/16 10:00
外食産業の月次販売動向を見るに、ラーメン専門店は毎月、前年同月比で10%前後の店舗数増加の傾向にある。それだけ味などの趣向が細分化し、需要も分散化していることの表れであるが、同時にこだわりを持つラーメン好きが増えている証ともいえる。それではラーメン専門店にラーメンを食べに行く場合、どのような点を重視するだろうか。その疑問についてライフメディアのリサーチバンクが2014年3月12日に発表した【ラーメンに関する調査】のデータを基に、解消していくことにしよう。
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今調査は2014年2月28日から3月5日にかけてインターネット経由で10代から60代の男女に対して行われたもので、有効回答数は1200件。男女比・10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。
ラーメンに関して深い造詣を持つ人で無くとも、ラーメンを食するために専門店に足を運ぶ、店を選ぶ際には、何らかの指針、こだわりをもって取捨選択をするもの。専門店ならどこでも良い、という選び方では、そもそも何のために専門店に行くのかが分からなくなってしまう。
ラーメン専門店に限った話ではないが、店の選択をする際に振り分けの要素と成りうる点を挙げて、重視するか否かを尋ねた結果が次のグラフ。もっとも多くの人が配慮する、重視するポイントとして挙げたのは「スープが旨い」だった。9割近い人が同意を示している。
↑ ラーメン専門店のラーメンを食べに行く時に重視する事(専門店のラーメンを食べる人限定)
ラーメン関連の記事や漫画、ドラマなどで良く「ラーメンを決定づけるのは麺かスープか」という話がテーマとなる。結論としてはどちらも大事でその調和こそが最大のポイントであるはずなのだが、今件調査結果に限ればスープ派の方が優勢のようだ。これについては男女とも差異はほとんどなく、この意見で一致している。
次いで多いのは「行きやすい」そして「値段が安い」「雰囲気が良い」が続く。ラーメンそのものの質ではなく、環境までをも評価の対象とする項目だ。一方、ラーメン専門店を選ぶ際のポイントとして描写されることが多い「人気店である」という項目は10%強。案外重要視はされていない。
男女別に見ると男性は「値段が安い」「量が多い」といった、ラーメン本体のパワープレイ的な点を重視しているのに対し、女性は「行きやすい」「雰囲気が良い」「周囲の評判が良い」など環境面を重視する傾向がある。これはラーメン専門店に限った話では無く、外食産業全般に言えるポイントで、足の踏み入れやすさを整備することにより、女性層の来客を望めるようになる。男性はコスパと量、女性は環境をより強く求めている。シンプルだが、重要なポイントである。
ちなみにラーメン専門店でラーメンを味わいたい、堪能したい際に、いくらまでなら出しても良いと考えているかに関する結果は次の通り。要は「利用客が想定する、ラーメン専門店における価格上限」となる次第。
↑ ラーメン専門店のラーメンにいくらまでなら出せるか(専門店のラーメンを食べる人限定)
女性の方がやや低めに見えるが、平均値を算出した限りではほぼ同額の790円前後に留まっている。中には1000円以上出しても良いという人もいるものの、多くは700円台プラスマイナス100円台。専門店のラーメンの相場は多少のトッピング付きで700円から800円台にあることから、妥当な線といえる。
もっとも、サラリーマンの平均的な昼食代が500円前後で推移していることを考慮すれば、昼飯に専門店でラーメンを…という選択肢は少々難しいようだ。
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