男性から見て「バレンタインデー」「ホワイトデー」とは何か(2015年)
2015/03/08 10:00
2月のバレンタインデー、そして3月のホワイトデーと、男女間のお菓子やギフト、そして気持ちのやり取りが行われるイベントが相次ぎ、世間一般は何かと浮ついた空気に包まれる。しかし環境が浮ついていても、すべての人がその空気を楽しんでいるわけではない。もっと真剣な想いを抱いている人もいれば、否定的な考えを持つ人もいる。その実情を主に男性の視点から、リサーチバンクが2015年3月4日にホワイトデーに関して発表した、男性対象の調査結果から、見ていくことにしよう(【発表リリース:ホワイトデーに関する調査(2015年)】)。
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男にとっては「関わり合いの無い事」が多数
今調査は2015年2月19日から22日にかけてインターネット経由で20代から50代の男性に対して行ったもの。有効回答数は1000件で、世代構成比は10歳区切りにて均等割り当て。
調査対象母集団全員に、回答者自身にとってバレンタインデー・ホワイトデーとはどのようなものか、複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。もっとも多い意見は「自分には関わり合いのない行事」だった。
↑ 自分自身にとってバレンタインデー・ホワイトデーとはどのようなものか(複数回答、男性)(2015年)
それに続きようやく「配偶者・彼女に愛や感謝を伝える日」とのポジティブな意見が入る。次いで「面倒な行事」「コミュニケーションを深める機会」が続き、「愛の告白の日」とする人は6.4%でしかない。否定的な考え以外は純粋にイベントとして楽しんでいる感が強い。
なお否定的な意見に関しては、元々今調査対象母集団で4割強が「義理チョコをもらっていない」と答えていることから、それとなく納得はできる。
↑ 今年のバレンタインデーにチョコをもらったか(男性、複数回答)(2015年)(再録)
本命チョコだけでなく義理チョコももらえなかったならば、「関わり合いの無い行事」と考えるのも理解は出来るというものだ。
これを回答者の世代別で見ると、高齢層で「関わり合いの無い行事」の回答率が高い結果が出ている。
↑ 自分自身にとってバレンタインデー・ホワイトデーとはどのようなものか(複数回答、男性)(世代別)(2015年)
「自分に関わり合いの無い行事」が一番高いのは50代。「面倒な行事」との回答率も他世代と比べてずば抜けて多い。チョコレートを「もらっていない」率は50代が一番少ないものの、もらう・もらわないは別にして、やっかいさを覚えている人も多く、毎年そのような態度を取るに連れ、結果として関わり合いが無い状況となるのだろうか(もっとも歳を経るに連れて、夫婦仲になっている場合が多いことから、チョコレートはもらえずとも他のギフトを受け取る場合は多分に考えられる)。
他方若年層は「関わり合いのない行事」以外に「大切な人と過ごす日」「愛の告白の日」のようなイベント本来の主旨を認識する人も多い。愛情の熱がまだホットなお年頃であるだけに、何かにかこつけて雰囲気を楽しみたいのだろう。また「色々なチョコレートを楽しめる日」の回答率が高いのも印象的。主旨に沿っている内容か否かは別として、バレンタインデー・ホワイトデーを積極的に堪能しようとする姿勢が見受けられる。
男女で大きく異なる認識
それでは男女間の意識の違いはどのようなものだろうか。厳密には女性にはバレンタインデーのみを尋ねており、ホワイトデーは考慮に入っていないが、今件はあえて一つにまとめてみた。
↑ 自分自身にとってバレンタインデー・ホワイトデーとはどのようなものか(複数回答、性別)(2015年)
「お世話になっている人に感謝を伝える日」というイベント本来の主旨項目で女性が男性を大きく上回る値をつけているのが特徴的。また「色々なチョコレートが楽しめる日」でも女性の方が回答値は高く、イベント感覚が強い感はある。他方、男性側のネガティブな意見の強さも見えてくる。
もっともこれはバレンタインデー・ホワイトデーのスタイルから考えれば、ある程度男性側の否定的意見が強くなるのは仕方のない話ではある。最初に行動を起こすのはバレンタインデーにおける女性で、男性はそれに対するリアクションとしてのホワイトデーでのお返しとなる。女性からのアクションが無ければ、男性にとっては単なるスルーなイベントでしかない(バレンタインデーでチョコを受け取っていない男性が、ホワイトデーに女性へギフトを贈ると、多分に疎んじられてしまうかもしれない)。
もっとも男性にしても、バレンタインデー以降ホワイトデー当日までの間、様々なチョコレートをはじめとしたお菓子のラインナップの充実、それ以降の各種お菓子の安売り(在庫処分など)を楽しむと考えれば、ある程度気は休まるものだが……。
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