ご飯がやや優勢、でも忙しい時に向いているのは? 朝食の主食事情
2014/03/04 15:30
パルシステム生活協同組合連合会は2014年2月26日、朝食に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、朝食でもっとも良く食べる主食として、ご飯類を挙げる人がパン類よりもわずかに多いことが分かった。朝食に出てきたら嬉しいもの、欠かせないと思うものでもご飯やおにぎりの類は最上位についている。一方で忙しい朝の食事に向いているものとしては、ご飯などを大きく上回りパンが最上位についていた(【発表リリース:朝食に関する調査2014】)。
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朝食で出たら嬉しいな、欠かせないもの、トップは共に「ご飯」
今調査は2014年1月15日から17日にかけて携帯電話を用いたインターネット経由で、15歳から59歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。調査機関はネットエイジア。
一日のスタートを演出し、活力の源にもなる朝食。主食としてもっとも良く食されてるものを聞いたところ、ご飯派とパン派がほぼ半数、かろうじてご飯派が優勢という結果が出た。
↑ 朝食の主食で最もよく食べるもの
「その他」はフルーツやシリアル、麺類などを指すと思われるが、少数派。ご飯派とパン派で9割以上を占めることになる。
それでは主食もあわせ、朝食にどのような料理が出てくると嬉しいだろうか。その最上位にもご飯がついている。もっとも食べる主食がご飯類でない人でも、20%以上の人が「朝食にご飯やおにぎりが出てきたら嬉しい」と思う人がいることになる。
↑ 朝食に出てきたら嬉しいもの(複数回答)
次いで多いのは「卵料理」「みそ汁」。この上位3点は6割を超えており、同時にシンプルな和風の朝食を構成する3大要素としても数えられる。和風の朝食的なスタイルのメニューが好まれてるようだ(「卵料理」は洋風の構成要素にもなるが……)。
一方、洋食系のメニューとしては主食の「パン」が43.8%で最上位。次いで「ヨーグルト」「フルーツ」が続く。こちらはこの3つで洋食系の朝食が構成できそう。
好き嫌いでは無く、必要性の高い、あるいは定番的な意味や栄養的に「欠かせない」と考えられているものとしても、「ご飯・おにぎり」が最上位につく。むしろ好き嫌いの時よりも他メニューとの差は大きい。
↑ 朝食に欠かせないと思うもの(複数回答)
主食としての対抗馬「パン」は第2位に入っているが「ご飯・おにぎり」の半数強でしかない。しかもおかず系では「みそ汁」「卵料理」が上位に入っている。その他にも「嬉しいもの」と比較すると和風のメニューが順位を上げており、朝食はどちらかといえば和風的なものをイメージする向きが強いようだ。
でも朝食は忙しいので…パンとご飯の関係
しかしながら多くの人にとって朝食の時間は非常に忙しい。登校や出勤で家を出るまでのタイムリミットは限られているし、出来れば少しでも長い間寝ていたい。朝食を摂る以外にも着替えや準備、さらには新聞やテレビなどでちょっとした朝一の情報チェックもしておきたい……となれば、朝食(の準備)にはあまり時間をかけられない、かけたくないのが本音。
そこで忙しい朝の食事に向いているもの、つまり容易に調理でき、食することができるものを挙げてもらったのが次のグラフ。嬉しいもの、欠かせないものではトップだった「ご飯・おにぎり」をはるかに抜いて「パン」が最上位につく結果となった。
↑ 忙しい朝の食事に向いていると思うもの(複数回答)
他にも「ヨーグルト」「フルーツ」といった単品、未調理でそのまま食べられる、シンプルな洋風メニューが上位についており、時間が無い時の朝食には洋風のものが向いているという認識なのが分かる。「ヨーグルト」はともかく「パン」も「フルーツ」も炊いたご飯と比べれば日持ちがしやすく、テーブルに置いてあればすぐに口に出来ることから、調理の時間すらもったいない場合にはうってつけといえる。また手間がかからないことで、中高齢層にもウケが良いのも良く知られた話。
ご飯派としては、いかにこの「パン」などの長所に肩を並べる手法を生み出すかが、今後さらに朝食で需要を高めるためのカギとなる。昨今流行の冷凍おにぎりは、電子レンジで加熱すればすぐに食べられられる点で、そのカギの筆頭に挙げられるかもしれない。
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