日本は4割強が月ゼロ…主要国別郵便物の送付状況(ICMR2013版)
2014/02/19 11:30


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月平均ゼロ通、日本は43%
次のグラフは月平均で何通の郵便物(手紙、葉書、さらには小包も含む)を送付しているかとの問いの答えと、その平均値。もっとも多く郵便物を送っているのは中国で8.5通/月、次いでアメリカの5.6通/月、スペインの5.1通/月となる。

↑ 毎月何通位郵便物を送っているか(2013年9月)

↑ 毎月何通位郵便物を送っているか(2013年9月)(平均、通)
平均の送っている数が多い国では、当然月11通以上との回答率が高い。逆に日本のように、平均値が低い国では「ゼロ」の回答率が高め。一方でスペインのように、平均値が高いにも関わらず、「ゼロ」回答率が高い国もある。使う人と使わない人が両極端に分かれているのだろう。
グラフ化は略するが、平均送付通数が多い国でも、その国によって送る内容は多種多様。中国の場合は個人郵便や小包が多く、ビジネス郵便は少なめ。一方アメリカでは際立ってビジネス郵便が多く、小包は少ない。これは自宅勤務スタイルのSOHOが同国では浸透しているからだと考えられる。似たような状態はフランスでも確認できるが、同国の送付通数は他国と大きな違いはない。
漸減する郵便量
直近分の2013年と、その前年の2012年における、平均送付通数を併記したのが次のグラフ。

↑ 毎月何通位郵便物を送っているか(2012年9月、2013年9月)(平均、通)
中期的な傾向を見るにはもう数年様子を追う必要があるが、少なくとも前年と比べると多くの国で郵便物の送付量は減少の傾向にある。変わらないのは日本、増えているのはドイツと中国位なもの(しかも中国に関しては白書内でも、他の項目同様「調査対象が都市富裕層に限定されているため偏ったデータとなっている」と明記されている)。
年賀状をはじめ、手紙や葉書の方が良い、気持ちが伝わる、礼儀上好ましい事例も多い。しかしインターネットが普及すれば「郵便よりネットの方が良い」とする判断のハードルは確実に下がり、その分郵便はネットに取って代わられる。小包にしても特定物の送付ならともかく、汎用性のあるものを送る場合、自分で購入して梱包して送るのではなく、ネット上で注文して直接相手に送付する手法が使えてしまう。
郵便送付の必要性が無くなることはありえない。しかしネットの浸透に連れ、今後も少しずつ利用機会は減り、送付通数も減っていくに違いない。
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