予算は、そして相手は? 今どきの義理チョコ事情(2015年)(最新)

2015/02/06 15:28

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店頭には赤系統のパッケージをメインに、多種多様な種類で構成されているチョコレートがずらりと並び、装飾もハートマークなどを中心とした艶やかな飾りが散りばめられる昨今。バレンタインの季節が近づくと、男女を問わず何となくそわそわさせられる雰囲気を覚えることになる。イベントアイテムとしてスポットライトを浴びるチョコレートにも本命、義理、自分など色々な名前と役割が配されるが、今回はそのうち義理チョコについて、ライフメディアのリサーチバンクが2015年2月4日に発表した、バレンタインデーに関する調査結果をもとに見ていくことにしよう(【発表リリース:バレンタインデーに関する調査】)。



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義理チョコ予算は1つあたり700円近く!?


今調査は2015年1月22日から25日にかけて20歳から59歳の女性を対象にインターネット経由で行われたもの。有効回答数は1000件。世代構成比は10歳区切りで均等割り当て。

まずは義理チョコの予算について。次のグラフは「ひとつ当たりの」購入予算の価格区分別回答率と、それを基に概算で算出した平均額。20代・50代がやや高め、30代・40代がやや低めに出ているが、これは500円未満の回答率の高低、20代に限ればそれに加えて1000円台の回答率の高さが影響していることが分かる。

↑ 義理チョコの「ひとつ当たりの」購入予算は(義理チョコを用意する人限定)(2015年)
↑ 義理チョコの「ひとつ当たりの」購入予算は(義理チョコを用意する人限定)(2015年)

↑ 義理チョコの「ひとつ当たりの」購入予算は(義理チョコを用意する人限定)(概算平均値、円)(2015年)
↑ 義理チョコの「ひとつ当たりの」購入予算は(義理チョコを用意する人限定)(概算平均値、円)(2015年)

「義理チョコ」との言葉からは数十円台のチョコレート菓子、例えばチロルチョコやブラックサンダー、果ては麦チョコなどをイメージするが(ブラックサンダーはそれを逆手に取り、義理チョコとして自社商品を積極的にアピールするキャンペーンを実施し、大成功を収めている)、調査結果を見る限り相場は案外高め。あるいは「500円未満」の階層で、多分に100円未満が含まれているのだろうか(概算平均算出時には中央値を用いている)。

それでも各年齢層で500円から1000円未満の回答率が4割から5割に達している現状を見るに、今件の義理チョコは「それなりにランクの高い義理チョコ」なのかもしれない。ともあれ、今件では平均額は700円近く/個となる。また1割から2割近くの人は「義理チョコでもひとつあたり1000円以上を予算に充てる」人がいる。これはこれで少々驚きではあるが、渡す相手・人数次第では妥当な線。義理でもほとんど知らない相手への義理の場合もあれば、親密な義理の場合もあるだろう。友達が単なる知り合いの場合もあれば、親友の場合もあるのと同じである。

父親が一番…義理チョコの相手は?


それでは義理チョコの相手はどのような人達なのだろうか。この結果を見ると、義理チョコのひとつ当たりの相場の高さも妥当性のあるものに見える。

↑ 義理チョコは誰にあげる予定か(義理チョコを用意する人限定)(複数回答)(2015年)
↑ 義理チョコは誰にあげる予定か(義理チョコを用意する人限定)(複数回答)(2015年)

↑ 義理チョコは誰にあげる予定か(義理チョコを用意する人限定)(複数回答)(世代別)(2015年)
↑ 義理チョコは誰にあげる予定か(義理チョコを用意する人限定)(複数回答)(世代別)(2015年)

父親・義父がもっとも多く4割強、その他家族が3割近く、男性上司や息子が1/4。男性上司はともあれ、肉親関連で高い値が出ている(「その他家族」は相手が特定できないのでやや微妙だが、これも精査に含めれば、肉親関連では「父親・義父」に次ぐ高さとなる)。他方、成人になると関係が疎遠になるからか(別居している場合が殆どだろう)、兄弟に義理チョコを渡す事例はさほどなく、12.2%に留まっている。同僚などならともかく、肉親などの親しい間柄、(配偶者以外なのだから)本命ではないが、親しみを多分に含めた意味での「義理チョコ」であれば、上記の平均額も納得のいくものといえる。

世代別に見ると歳を経るにつれて「父親・義父」「男性上司」「兄弟」は減少していく。受け取る側も「もうそんな歳ではないし」などのような対応をされるかもしれない。逆に「その他家族」「息子」は歳と共に増加傾向にあるが、これは相手が年頃になるのが主要因だろう。あるいは相手からねだられる場合もあるものと思われる。

世帯内に絞って見ると、渡す相手は「父親・義父」から「息子」などに移り変わる様子が想像できる。お互いが納得・満足しているのなら問題はないが、父親側は少々寂しい想いをするかもしれない。



先行する記事では、本命チョコのひとつあたりの概算平均額を算出している。そこで余談ではあるが、世代別の義理・本命チョコの相場を併記してみた。

↑ 本命/義理チョコのひとつあたりの概算平均額(円、それぞれ用意する人限定)(2015年)
↑ 本命/義理チョコのひとつあたりの概算平均額(円、それぞれ用意する人限定)(2015年)

各世代とも本命と義理との価格は大体2倍前後の違いとの結果が出ている。上記にある通り、義理チョコの500円未満部分の計算がやや雑になるので、実態としては2倍強位だろうが、大よそのレートとして覚えておくと良いだろう。


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