ネットのニュース、どこから手に入れる? どうやってシェアする?(ICMR2013版)
2014/02/10 15:30


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ニュース取得元は検索エンジンが主流
インターネットを利用できるようになると、ニュースの取得源が一気に広がる。「インターネットから」という言葉には、ニュース取得に限定しても「企業などのブランドサイトから」「検索エンジン上から」「ソーシャルメディア経由で」さらにはネットを使っている友達や同僚経由すら含まれる。それらのルートについて、ニュース取得のために多用しているか否かを聞いた結果が次のグラフ。

↑ オンラインでニュースを取得する際にはどのルートを主に使っているか(2013年1-2月、上位陣)(複数回答)
フランス、ドイツ、イタリア、アメリカでは検索エンジン経由がトップ。特にフランスでは他項目が押し並べて低いのに対し、検索エンジンの利用度が群を抜いている。ドイツではブランドサイトの利用頻度も高く、イタリアではそれにソーシャルメディアも加わる。アメリカでは逆にブランドサイトの利用度合いは低めで、他のルートが比較的高く、多方面の情報ルートを駆使しているのが分かる。
イギリスではブランドサイトの利用率が一番。検索エンジンがそれに続くが10%ポイントも低く、フランスの検索エンジン利用と同じように特異的。
日本はといえば、主要国では唯一情報収集サイトの値がトップで43%。検索エンジンの39%、ブランドサイトの28%が続いている。ソーシャルメディアや友達・同僚の値は低め。
知ったニュースのシェア、日本は低め
それでは自分が取得したニュースについて、どのようなルートで第三者に共有していくだろうか。全体では友達や同僚と意見を交わし合うとの回答(これはネット経由では無くオフライン、つまりリアルな対面でのやり取りを意味する)がもっとも多く、半数前後の人が同意を示している(日本除く)。

↑ 普段ニュースを知った後に次のようなシェア行動をするか(2013年1-2月)(複数回答)
パッと見では「友達や同僚との意見交換はどの国でも高め」「イタリア、アメリカ、スペインでは多方面でのシェア行動が積極的に行われている」「ブログに自分の意見・感想を書く人は少ない」などが確認できる。また、いずれの国でも「SNSで伝える」よりは「SNSでコメントする」の方が少ない値だが、その差はごく少数。SNSにおけるニュースの伝達は、単なる第三者への周知と、それに対する自分の意見などのコメントには大きな違いが無いことが分かる。
日本はといえば、他国と比べて随分異質な結果が出ている。他人へのシェア行動そのものが消極的で、もっとも高い値を示す「友達や同僚との意見交換」ですら17%しかいない。その他のルートはいずれも1割未満。ドイツも似たような動きだが、それでも「友達や同僚」は4割近い値を示している。
この日本におけるシェア行動の低迷さについて、白書側では何の説明も無い。元々日本の情報に関する姿勢が受け手中心で、たとえシェア行動だとしても発信側につくのはあまり積極的では無いのが一因かもしれない。
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