ネット検索、ニュースや天気予報の確認…タブレット型端末所有者の利用サービス(2015年)

2015/01/22 14:14

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ライフメディアのリサーチバンクは2015年1月21日に、タブレット型端末に係わる調査結果を公開した。それによれば調査対象母集団のうちタブレット型端末の所有者では、その端末で用いているサービスとしてもっとも多くの人が挙げたのは「インターネット検索」だった。9割近くの人が利用している。次いで「ニュース・天気予報」「ネットショッピング」などが続く。男女別では大きな差異はないが、一部を除けばやや男性の方が広範囲に利用する結果が出ている(【発表リリース:タブレット端末に関する調査(2015年)】)。



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今調査は2014年12月26日から2015年1月7日にかけて10代から60代の男女に対し、インターネット経由で行われたもの。有効回答数は2400件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。

先行して掲載した記事【タブレット型端末の保有率22%、非保有者も1/3は「今後欲しい」(2015年)】で詳しく解説したが、今調査対象母集団のうち21.8%が、回答時点でタブレット型端末を所有している。この保有者に、その端末でどのようなサービスを利用しているのかを聞いた結果が次のグラフ。

↑ タブレット型端末でどのようなサービスを利用しているか(複数回答、タブレット型端末所有者限定)(2015年)
↑ タブレット型端末でどのようなサービスを利用しているか(複数回答、タブレット型端末所有者限定)(2015年)

最上位には「インターネット検索」が87.7%と、非常に高い値でついている。あくまでもサービスに関する問いなので、通常のウェブサイト閲覧やメール処理、動画閲覧などは含まれないことを合わせて考えると、くつろぎながら(さらにテレビを観つつ)ブログやサイトを見て、気になる言葉や調べたい物事に関して逐次検索をして調べるといった、ながら的利用スタイルをしている状況が容易に想像できる。

次いで多い利用サービスは「ニュース・天気予報」。屋外・屋内を問わず日々どころか時間単位で移り変わる情報をチェックするため、タブレット型端末でこれらを確認していることになる。他方、一つ飛んで「ナビゲーション・地図」は主に屋外のみでの話で、画面がスマートフォンと比べて大きいため、特に足を踏み入れたことの無い地域への来訪の際には重宝されているに違いない。さらに一つ飛んで下位にある「(道路や電車などの)交通情報」も、似たような利用目的と考えても良さそう。

タブレット型端末の画面が大きい利点は「ネットショッピング」でも活かされている。機動力を活かしたネットショッピングはスマートフォンでも多分に行われているが、画面が小さくて商品が分かりにくいとの意見は良く見聞きする。タブレット型端末ならばその心配はほとんど無用。思う存分商品を見比べたり、細部を確認することができよう。とりわけ複数の商品を比較する際には役立つに違いない。

他方ソーシャルメディアや「ツイッター」「電子書籍」などの利用状況はさほど活発ではない。電子書籍は見方を変えれば「タブレット型端末利用者の2割近くも電子書籍を読んでいる」とも表現できるのだが、「普及」と呼ぶにはまだ数が足りない。

これを男女別に仕切り直したのが次のグラフ。

↑ タブレット型端末でどのようなサービスを利用しているか(複数回答、タブレット型端末所有者限定)(2015年、男女別)
↑ タブレット型端末でどのようなサービスを利用しているか(複数回答、タブレット型端末所有者限定)(2015年、男女別)

意外にも劇的なほどの男女差は出ていない。「サービス」と定義されている以外の利用方法、例えば上記で挙げたウェブの閲覧や動画の視聴、メールのやりとりなどで差異のある動向を示しているのかもしれない。

あえて差異が大きいサービスを見い出すとすれば、男性は「電子書籍」「ツイッター」「FacebookなどのSNS」、女性は「ネットショッピング」「ゲーム」において、異性よりも高い値を示している。また女性の値が高いサービスは4つ、男性は6つとなり、男性の方が広範囲に渡りサービスを利用していることになる。それぞれの性別におけるタブレット型端末の需要を思い浮かべれば、大よそ納得の出来る動きではある(「ツイッター」で男性の方が高い値が出ているのは多少意外だが)。

もっとも今後タブレット型端末がさらに普及し、利用層そのものが広がれば、あるいは各サービスの利用状況も変わり、利用率が増え、さらに男女差も生じてくるのかもしれない。利用者が増えれば今まで以上に幅広い属性で利用されるようになり、それに伴いサービスも充実してくるからだ。特に「ネットショッピング」や「電子書籍」は他業界の包括的ビジネスに直結するサービスであるだけに、大いに注目したいところではある。


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