くつろぎタイムに、テレビを観ながら…所有者が語るタブレット型端末の利用シーン(2015年)

2015/01/22 08:23

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ライフメディアのリサーチバンクは2015年1月21日付で、タブレット型端末に関する調査結果を公開した。それによると調査対象母集団の中でタブレット型端末所有者では、その利用スタイルとしては、自室でくつろいでいる時にタブレット型端末を使っているとの人がもっとも多く、5割を超えていることが分かった。次いで「テレビを観ながら」「ベッドでくつろいでいる時に」など、プライベートでの利用が上位を占めている。男女別では男性よりも女性の方が、プライベートでの利用性向が強い傾向が見受けられる(【発表リリース:タブレット端末に関する調査(2015年)】)。



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実用よりもプライベートで


今調査は2014年12月26日から2015年1月7日にかけて10代から60代の男女に対し、インターネット経由で行われたもの。有効回答数は2400件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。

先行記事【タブレット型端末の保有率22%、非保有者も1/3は「今後欲しい」(2015年)】で詳しく解説している通り、今調査対象母集団では21.8%の人が回答時点でタブレット型端末を所有している。この保有者に対し、どのような時、場面でタブレット型端末を使っているかを聞いた結果が次のグラフ。

↑ どのような時にタブレット型端末を使っているか(複数回答、所有者限定)(2015年)
↑ どのような時にタブレット型端末を使っているか(複数回答、所有者限定)(2015年)

もっとも多くの人が挙げた利用シーンは「自室でのくつろぎタイム」。所有者の5割以上が自室でのプライベートな時間で利用していると答えている。第3位の「ベッドでくつろいでいる時に」とは場所が机(や床、こたつなど)であるか、就寝前のベッド上かの違い程度でしかなく、実質的に「他人に邪魔されない時間における、まったりとした時間に使う道具」的な使われ方をしていることが分かる。

第2位の「テレビを観ながら」はテレビのある場所が自室とは限らず、家族そろっての視聴の可能性もある。しかし少なくとも実用や勉強、仕事目的ではないのは確か。また、テレビ視聴の補助ツール(番組の内容に関するチャットや、気になる言葉の検索、番組そのものの情報の確認など)として使っているとの意味合いもある。

第4位以降になるとようやく実用面での回答が登場する。とはいえ、「外出先で情報が必要になった時」「勉強、仕事をしながら」「仕事のツールとして」はいずれも2割以下の回答率でしかなく、使われ方としては少数派に留まっている。冒頭で触れた通り、タブレット型端末は多分にプライベート・ツールとしての使われ方が多分のようだ。

これを男女別に見ると、女性は男性以上にタブレット型端末をプライベートの面で活用していることが分かる。

↑ どのような時にタブレット型端末を使っているか(複数回答、所有者限定)(男女別)(2015年)
↑ どのような時にタブレット型端末を使っているか(複数回答、所有者限定)(男女別)(2015年)

特に「テレビを観ながら」「家族や友人と話しながら」の点で女性は男性よりも高い利用率を示している。エンタメ、対人コミュニケーション用のツールとしてタブレット型端末を使いこなしている様子がうかがえる。「ベッドでくつろいでいる時に」も高いのが印象的。他方男性はどちらかといえば、女性と比べ実用的な面での利用が多い。

未所有者の「使いたい」と所有者の「使っている」


ここで今調査対象母集団の「タブレット未所有者の『使いたいシーン』」と「タブレット所有者の『使っているシーン』」を併記したグラフを生成し、その「想いと現実」の違いを確認してみることにする。

↑ どのような時にタブレット型端末を使っているか/使いたいか(複数回答、保有の有無別)(2015年)
↑ どのような時にタブレット型端末を使っているか/使いたいか(複数回答、保有の有無別)(2015年)

未所有者はくつろぎタイムでの利用はもちろんだが、実用や勉学・仕事も含め多種多様な場面での利用を想定しているものの、実際に手に入れてみるとプライベートの利用が多分になり、実用面はおざなりになる様子がうかがえる。また、外出時の利用が特に差が大きく、実際に買った人の多くは、購入前の想定と比べて外への持ち出しの機会が少ないことが想像できる。



数年前はタブレット型端末の所有そのものが珍しく、電車でiPadなどを利用している人を見かけると、周囲から物珍しそうな視線が集まることも少なくなかった。しかし今ではスマートフォン同様、タブレット型端末の利用もごく普通の情景として世の中に溶け込んでいる。

主要な使われ方は自宅をはじめとした屋内での利用には違いないが、今後はこれまで以上に屋外での利用場面を見受ける機会が増えるだろう。


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