スマホユーザーによるネットショッピングを利用する理由、しない理由
2014/01/24 14:30


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今調査は2013年11月29日から12月1日に渡り、高校生から69歳までのスマートフォンユーザーに対して、インターネット経由で行われたもの。有効回答数は1000人。男女比は526対474、世代構成比は10代から10歳区切りで61・286・250・186・135・85人。
今調査に関する先行記事にある通り、今調査対象母集団では65.2%がスマートフォンを使ってのインターネットショッピングの経験があると答えている(「利用」には実購入だけでなく商品ページの閲覧も含む一方、ゲームやアプリの購入、電子書籍や音楽のダウンロード購入は含まれない)。

↑ スマートフォンでのネットショッピングの利用経験(スマホユーザー限定、電子書籍やアプリなどのデジタルコンテンツは除く、購入だけでなく商品の閲覧も含む)(再録)
これら利用経験者、非利用者それぞれに、その理由を尋ねた結果が次のグラフ。まずは利用経験者に対する利用理由だが、最上位は「思い立った時にすぐに利用できる」だった。73.7%が同意を示している。

↑ スマートフォンでのネットショッピングサービスの利用理由(複数回答)(利用者限定)
購入するか否かは別としても、何らかの機会と共に、あるいはふと思い出した時に、商品を購入できる、少なくとも閲覧できる機会が手のひらにあるのは、非常に便利な話ではある。現物がすぐ手に入るわけではないが、少なくとも確保はできる。友人宅で目に留まった新刊の書籍をその場で注文する、ご馳走になった料理の簡単調理セットをすぐにオーダーし、自宅でも食することができるようにする、ソファーに寝転がってテレビを観ていて気になるゲームが紹介されていたので通販サイトでプレイヤーの感想をチェックする(そして面白そうなら注文してみる)、などなど、パターンはいくらでも想定できる。
「外出先で手軽に利用できる」「早朝や深夜など時間を気にせず利用できる」「自分のペースで買い物が出来る」も、表現や環境こそ違えども、大きくまとめると「自分が好きな時に閲覧・購入できる」点がメリットだと感じていることになる。
他方「価格が安い」「ポイントが溜まる」「商品数が豊富」などもメリットには違いないが、これらはスマートフォンによるネットショッピングに限った話では無い。
他方、非利用者の利用しない理由は次の通り。

↑ スマートフォンでのネットショッピングサービスの非利用理由(複数回答)(非利用者限定)
最上位は「スマートフォンの画面が見づらい」、次いで「パソコンで十分」、そして「操作がしにくい」。あるいはその次の「商品が探しにくい」まで含めて、パソコンのネットショッピングの方が便利で操作しやすいので、スマートフォンで行う必要が無い、むしろデメリットが目立つということになる(無論、インターネットアクセス端末がスマートフォンしかないのなら話は別だが)。
また、スマートフォンに関するセキュリティに不安を覚える声も小さくない。決済に抵抗感があるのをはじめ、個人情報の入力に不安を覚える声も多々見受けられる。持ち運びが容易で盗難、紛失の可能性がパソコンと比べて大きいスマートフォンだからこその不安もあるのだろう。
ざっとではあるが、スマートフォンにおけるネットショッピングの利点は「機動力と時間の柔軟性」、弱点は「パソコンと比べてアクセスに難儀する」「セキュリティ上の問題」とまとめることができる。見方を変えれば弱点部分を改善できる切り口を見つければ、非利用者が利用者に成る可能性は多分にある。また、利用者においても利用性向を高めることができるはず。
スマートフォンを用いたネットショッピングを提供する側にとっては、いかに長所を損なわず、磨きをかける一方で、短所を無くしていくかが、成長のカギとなるに違いない。
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