10代スマホユーザーはネットショッピング大好き・4割近くは「毎日観たり買ったりしてる」

2014/01/24 11:30

博報堂DYホールディングスは2014年1月20日、スマートフォン利用者に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、約2/3がスマートフォンを介してネットショッピングサイトを利用(閲覧・購入)した経験があることが分かった。10代回答者は8割を超えており、そのうち半数近くはほぼ毎日利用しているとの結果が出ている(【発表リリース:博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンター「全国スマートフォンユーザー1000人定期調査」第8回分析結果発表】)。




今調査は2013年11月29日から12月1日にかけて、高校生から69歳までのスマートフォンユーザーに対し、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は526対474、世代構成比は10代から10歳区切りで61・286・250・186・135・85人。

機動力が高くパソコンに近い機能で多種多様なネットサービスを使えるようになるスマートフォンの普及に伴い、色々な分野の市場に動きが生じている。ネットショッピングサービスもその一つで、最近ではスマートフォン向けに特化した別サイト・別画面を用意するサービスも少なくない。

スマートフォンユーザーから成る今調査対象母集団に対し、ネットショッピングの利用経験の有無を尋ねたところ、全体では65.2％が経験ありと回答した。なお今件のネットショッピングの「利用」については、実購入だけでなく商品ページの閲覧も含む。また、ゲームやアプリの購入、電子書籍や音楽のダウンロード購入は含まれない。要は物理的物品、非デジタル系サービスの購入・ページの閲覧を意味する。


↑ スマートフォンでのネットショッピングの利用経験(スマホユーザー限定、電子書籍やアプリなどのデジタルコンテンツは除く、購入だけでなく商品の閲覧も含む)
実購入の有無は今件項目では尋ねていないので、実際にどれほどの金額・回数に渡り購入が行われているかまでは不明だが、少なくともネットショッピングのページのアクセス経験者は男性よりも女性の方が多く、高齢者よりも若年層の方が高い。可処分所得などを合わせて考えると、若年層はいわゆる「ウィンドウショッピング」的なものを多分にしているものと考えられる。

それを裏付ける形となるのが次のグラフ。これは上記のものに利用者における利用頻度を加味して再精査したものである。


↑ スマートフォンでのネットショッピングの利用経験(利用頻度込み、スマホユーザー限定、電子書籍やアプリなどのデジタルコンテンツは除く、購入だけでなく商品の閲覧も含む)
利用者中の各利用頻度の分布には大きな違いは無い(30-40代でやや頻度が落ちる程度か)。利用率全体がそのまま高利用頻度率に連動する形となっている。特に15-19歳では36.6％もの人が毎日ネットショッピングを「利用」していることになる。これが毎日ネットショッピングで「購入」ならば「10代で毎日ネット経由で何を買っているんだ?」と首を傾げざるを得なくなるが、商品ページの閲覧ならば理解はできる。

詳しくは別の機会に触れるが、サービス利用者における利用理由の上位には、「思い立った時に」「外出先で手軽に」「早朝や深夜など時間を気にせず」「自分のペースで」といった、すき間時間的な機会に利用できることが挙げられている。また、具体的に購入した実商品としては「衣料品・靴・バッグ・服飾雑貨」「書籍・雑誌」などが上位についている。すぐに何か特定の商品を購入したいと考えた時だけでなく、自分の興味関心のある商品に関して、ウィンドウショッピング的に閲覧をしたり、新商品がラインアップされているかを確認したり、商品画像を見るなど、サイト上でのウィンドウショッピングを楽しんでいるのではないだろうか。


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