ちょっと気になる大学の受験勉強にかかった費用、中には100万円以上も

2014/01/24 08:30

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ソニー生命保険は2014年1月15日、同社公式サイトで子供の教育資金と学資保険に関わる調査結果を公開した。それによれば調査対象母集団のうち大学などに通う子供の親では、子供が大学に入学する前の1年間、受験勉強のために学校「外」教育費としてかかった金額の平均額は39万円であることが分かった。10万円未満の人が1/3強いる一方、100万円以上も1/7以上確認できる(【発表リリース:子どもの教育資金と学資保険に関する調査】)。



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調査要件は先行記事【大学初年度の平均納入金は156万円、私立はプラス20万円】を参考のこと。その記事でも少し触れているが、入学金や授業料、教材費、そして子供向けのこづかいや仕送りなど、大学入学の際、そして入学後に一定額の教育資金が必要になる。他方、その大学に入学するのに必要な「入学試験の合格」というパスポートを手に入れるため、子供達は受験勉強に励むことになる。多くは学校の授業だけでは足りず、通信講座や家庭教師、塾や模擬試験など、学校外教育を受け、合格を目指していく。

これら学校外教育の費用として、高校3年生の時にいくらかかったのかを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 入学前の1年間で受験勉強のために学校外教育費がいくらかかったか(自由回答、大学などに通う子供の親限定)
↑ 入学前の1年間で受験勉強のために学校外教育費がいくらかかったか(自由回答、大学などに通う子供の親限定)

平均額は39万円。10万円未満が39.0%と4割近くいる一方、10万円台が11.6%、50万円台が10.7%と、いくつかの価格区分に分散している。50万円台は月次ベースで4万円強と算出できるので、一般的な塾通いをしていた事例が該当するのだろう。

他方、100万円以上とする回答も14.5%確認できる。複数の塾に通わせる、さらに有料の模擬試験を頻繁に受講したり、短期集中合宿、家庭教師などなど、お金をかけようとすれば青天井で学校外教育費はかかりうる。リリースには記載されていないが、最上位はどの位の金額だったかが気になるところ。

ちなみに世間一般に言われいる「国公立大学は金銭的負担が小さい」の話の通り、学校外教育費でも私立は高め、国公立は安めという結果が出ている。

↑ 入学前の1年間で受験勉強のためにかかった学校外教育費の平均額(自由回答から算出、大学などに通う子供の親限定、万円)
↑ 入学前の1年間で受験勉強のためにかかった学校外教育費の平均額(自由回答から算出、大学などに通う子供の親限定、万円)

ただし際立った違いは無く、大体40万円前後の領域に収まっている。

先行記事で触れている通り、子供の教育費は歳を経るに連れて上昇していき、特に大学入学前後でピークとなり、以後高止まりのまま卒業・就職まで続いていく。親側の想定による、小学生から就職までに必要とされる累計教育資金は1229万円。その金額が一度にかかるわけではないが、一般世帯には大きな負担に違いない。計画的な備えが求められることはいうまでもあるまい。


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