「パソコンで十分」タブレット型端末不要論者、その理由とは(2015年)
2015/01/16 14:43


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今調査は2014年12月26日から2015年1月7日にかけて10代から60代の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2400件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。
今調査に関する先行記事【タブレット型端末の保有率22%、非保有者も1/3は「今後欲しい」(2015年)】にある通り、現時点では22%の人がタブレット型端末を保有し、78%の人が未所有。その未所有者のうち4割近くがタブレット型端末を欲しいと考え、あるいはすでに購入を検討している。見方を変えると、未所有者の6割以上は「タブレット型端末は要らない」となる。

↑ 今後、タブレット型端末を購入・利用したいか(現在持っていない人限定)(2015年)
それではこの「タブレット型端末は要らない」とする人たちは、なぜそのような思いを抱いているのだろうか。複数回答で聞いた結果が次のグラフ。

↑ なぜタブレット型端末を購入・利用したいと思わないのか(2015年)(複数回答、タブレット型端末を購入・利用したいとは思わない人限定)
最上位の意見は「パソコンがあれば良い」で66.5%。先行記事で説明しているが、タブレット型端末は概して「ノート系パソコンとスマートフォンの中間的なポジション」に位置づけられ、スマートフォン以上のパソコン的機能を高い機動力のもとに使いたい場合に活躍する。それは同時に、そのような使い方をしない、必要がない場合、パソコンがあれば十分ということに他ならない。第3位の「自分に必要だと思わない」も内容的には似たようなもので、要は「必要となる場面が想像できない」を起因とすると考えても良い。

続く理由は「価格が高い」「サイズが大きい」「WiFiなどの環境が無い」「バッテリーの持ちが悪そう」のような、タブレット型端末そのもののスペック面での問題を指摘している。しかし回答率はさほど高くない。見方を変えればタブレット型端末を求めない人の多くは、現状のタブレット型端末の性能にはさほど文句をつけるわけでは無く、入手しても持て余すであろうことを容易に想像できる、何に使うべきか分からないからこそ、不必要の判断をしていることになる。
このような状況を見るに、今後「パソコンでもスマートフォンでも利用が難しい」タブレット型端末向けのアプリやツール、あるいは使い方が提案され、普及が進めば、タブレット型端末の普及は大きく弾みが付く可能性は高い。そのような「劇的な変化」をもたらすアプリなり、発想を持つ先駆者の登場を待ちたいところだ。
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