カーライフ、いくらまでならかけられる? 新成人は約1万6000円
2014/01/13 15:00
ソニー損保は2014年1月9日に同公式サイトで、2014年に成人式を迎える新成人を対象としたカーライフ意識調査の結果を公開した。その内容によると、車がある生活に対し、かけられる月額平均は約1万6000円であることが分かった。この数年に限れば、その上限額は男女・居住地域を問わず減少する傾向にある(【発表リリース:ソニー損保、「2014年 新成人のカーライフ意識調査」】)。
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今調査のうち直近年の分は、2013年11月28日から12月9日に渡って、2014年に成人式を迎える新成人に対しインターネット経由で行われたもの。有効回答数は1000人。男女比は1対1。調査実施機関はネットエイジア。
車を所有し利用するには、購入代金や保険加入などの初期投資以外に、ガソリン代や駐車場代をはじめとするランニングコストも必要になる。定期的とはいえ月次でかからない金額(例えば車検代)を別とし、月額でいくら位までならカーライフを堪能するのに耐えられるかを尋ねた結果が次のグラフ。
このグラフは見方を変えると、個々の属性における「カーライフへの価値観、コスト観」を示しているともいえる。つまりこの金額が高いほど、車保有・使用に高価値を見出しているわけだ。
↑ 「車がある生活」をするにあたり、月額いくらまでならかけられるか(自由回答から平均値算出)
直近2014年分に限れば、全体では1万5870円。男女、居住地域別という属性による区切りでの差もほとんど無く、1万5000円台後半に留まっている。特に移動手段として高い価値観を見出しているはずの地方居住者の額が、都心部とほとんど変わりない(274円しか変わらない)のは少々驚かされる。
また経年別に見ると、都心部で一部イレギュラーな動きがあるものの、概して昔ほど高く、現在に近づくほど低額面を示すようになる。今件値は実際に払っている額では無く、「これ位までなら」という目算の額であることから、「若年層(新成人)の可処分所得の減退」と「カーライフに見出す価値の漸減」の双方が起きているものと考えられる。2012年なら「2万円位なら我慢できるかな」だったのが、2014年ではお財布事情は厳しく必要性も減少してきたことから「2万円出す位なら自動車は要らない。精々1万6000円位まで」というそろばん勘定になった次第である。
地方は移動手段としての車の必要性の高さゆえに、一定額までは妥協しなければとの考えが生じることから、これからさらに減少するとしてもその額は限定的なものと考えられる。他方都心部では今後もさらに額面は低下を続け、結果として車の保有率低下の一因となることだろう。
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