今の新成人は意外と堅実で常識持ち!? 「貯蓄は重要」「マナーは大切」96%
2014/01/12 10:00
マクロミルは2014年1月8日付で、2014年に成人式を迎える新成人を対象にした調査の結果を発表した。それによると調査対象母集団では「貯蓄は重要である」「マナーや一般常識は大切にしたい」と考えている人は96%居ることが分かった。また「何事も堅実な方法が一番」との認識も8割を超えており、堅実で常識感を有する人が多数を占めていることが分かる(【発表リリース:2014年 新成人に関する調査】)。
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今調査は2014年成人式の参加対象となる人を対象にインターネット経由で2013年12月5日に行われたもので、有効回答数は500人。男女比は1対1。
若年層の価値観がいかなるものか、「これだから今の若い者は」と愚痴る中堅層以降において、気になる人は多いだろう。そこで今年成人式を迎える人達に、世間一般的に語られている主な価値観について、自分はどのような姿勢を見せているか、考えているかを聞いた結果が次のグラフ。
↑ 新成人の価値観
年金問題や高齢社会化、雇用市場問題、可処分所得の減退に伴い、若年層は手堅いライフスタイルを貫き、消費をあまりせず、貯蓄に励むとの話はよく耳にする(あるいは貯蓄すら満足に出来ないとも)。今件結果を見る限りでは、「貯蓄は重要」は強い肯定派が6割を超え、肯定派は全部で96.4%、「何事も堅実な方法が一番」との回答は強い肯定派が27.6%とやや少なめなものの、肯定派は82.6%に達しており、堅実さ・手堅さがうかがえる。また「就職するなら大手企業の方がいい」とする意見は5割強に留まっており、単なる安定志向というよりは、自分を主軸に据えた上での生活を好んでいるのがうかがえる。
「常識知らず云々」に関しては、「マナーや一般常識は大切にしたい」と考えている人が95.6%に達しており、少なくとも心がけの観点では常識にのっとり暮らしていきたいと考えている人が多数であるようだ。
「人との競争は苦手」とする人も6割強、「仕事での出世よりもプライベートの充実を優先」する人も8割近く。無理に背伸びをせずに、自分のペースを維持するライフスタイルを好む人が多いことが分かる。
兼業・専業主婦問題に関しては、共働きの肯定意見は約6割。否定派は4割強。男女に分けての集計結果が公開されていないのは残念だが、若年層としては共働きは肯定する動きと見てよいだろう。あるいは「せざるを得ない」という認識を内包しているのかもしれない。
ちなみにこの結果について、肯定派のみの値を再精査したのが次のグラフ。
↑ 新成人の価値観(肯定派回答者率)
「人との競争は苦手」「おごられるのは気を使うので好きではない」といった内向きな意見でもそれなりに高い値が出ており、内向的な様相も見て取れる。回答者の多くはこれから会社勤めをすることになるのだが、彼らの価値観と実社会の様相との間にギャップを覚え、あるいは強要させられ、悩んでしまうことの無いよう願いたいものだ。
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