デスクトップからノートへ、一般携帯からスマホへ…8年でここまで変わる・米デジタル機器の所有状況の移り変わり

2014/01/10 15:30

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アメリカの大手民間調査機関【ギャラップ社】は2014年1月6日、アメリカにおける世代間・時代間の技術ギャップに関する調査結果を発表した。そこには2005年当時と昨年2013年における、デジタル系の商品やサービスの所有・利用状況の差が掲載されており、非常に興味深いデータが掲載されている。今回はその値をグラフ化し、内容を精査していくことにする(【発表リリース:Americans' Tech Tastes Change With Times】)。



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今調査のうち2013年分については2013年12月5日から8日にかけて、無作為標本抽出で選ばれた18歳以上のアメリカ合衆国在住の人に対し、電話による対話形式(英語・スペイン語)によるインタビューで行われたもので、有効回答数は1031人。固定電話と携帯電話がほぼ半数ずつ。国勢調査の結果に基づいたウェイトバックが行われている。

今レポートでは時代間として2005年当時と2013年の、そして2013年における世代間のデジタル系商品の所有性向の違いを通して、「時を経て生じるギャップ」を確認している。今回はそのうち前者、2005年と2013年の8年間で生じたギャップを見ていくことにする。

次に示したのが、その所有率の違い。2005年ではいくつかの項目で空白化しているがあるが、その当時は選択肢そのものが無かったことを意味する。商品そのものが存在していない、あるいはあっても一般的では無かったということ。

↑ 次の商品を個人的に所有しているか(アメリカ、2005年・2013年)
↑ 次の商品を個人的に所有しているか(アメリカ、2005年・2013年)

DVD・ブルーレイプレイヤー、CATV、デスクトップパソコンの普及率には大きな違いは無い。大きく減ったのはVCR(Video Cassette Recorder。カセットを使うタイプの映像記録装置)と一般携帯電話。そして増えたのはノートパソコン、MP3プレイヤー。ゲーム機や衛星放送も多少増えている。

また2005年当時は回答項目すら無かったが、WiFiなどのネット環境やスマートフォン、Huluなどのネットストリーミングサービス、タブレット機、そして電子書籍端末は大きな伸びを示している。特にスマートフォンは一般携帯電話の、ネットストリーミングサービスはVCRの代替としての立場にあり、両者の値の差異を眺めるに、時代の移り変わりを再確認させられる。

完全に代替までには至っていないものの、ノートパソコンが増え、デスクトップパソコンがやや減り気味なのも感慨深い。時代の流れ的にはさらにノートパソコンからタブレット機やスマートフォンへと多分に移行する動きもあるため、それらとの関連性を頭に思い浮かべるのも面白そうだ。

今件レポートでは主題ではないものの、2013年分を単体として見ても、「電子書籍端末の米成人普及率は1/4超」「スマートフォンと一般携帯電話の普及率はすでに逆転している」「デスクトップパソコンはすでにパソコンとしてはトップでは無く、ノートパソコンに次ぐポジションとなっている」など、いくつかの注目すべき値を見出すことが出来る。日本で同じような調査を実施したらどのような結果が出るのだろうか。


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