Facebookでは6割が毎日アクセス・米ソーシャルメディア利用者の利用頻度
2014/01/11 10:00
アメリカの大手民間調査機関【Pew Research Center】は2013年12月30日、同国内のソーシャルメディアの利用状況を調査した報告書【Social Media Update 2013】の内容を公開した。それによるとFacebook利用者の6割以上が毎日少なくとも1度はアクセスをしていることが分かった。Instagram利用者は6割近く、ツイッター利用者は5割近くが日々アクセスをしている。
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今調査の調査要項は先行記事【より米社会に浸透するソーシャルメディア…Facebookとツイッターの米利用性向】にて確認のこと。
その記事で記した通り、今調査対象母集団のうちインターネット利用者においては、7割強の人がFacebookを利用している。
↑ ソーシャルメディア利用経験(米、ネット利用者限定)(再録)
その他のソーシャルメディアもそれなりの利用率を示している。
それではこれら5主要ソーシャルメディアの利用者たちは、どの程度の頻度でそれぞれのソーシャルメディアへアクセスしているのだろうか。それを示したのが次のグラフ。
↑ 利用ソーシャルメディアの利用頻度(利用者限定、米、2013年8月)
もっとも利用頻度が高いのはFacebook。63%もの人が毎日アクセスしていることになる。報告書本文で確認すると、このうち大体2/3程度にあたる(全体比で)40%が毎日複数回のアクセス者。自分とつながりのある人がどのような状態にあるか、いかなる情報を発しているか、それこそリアルタイムで見聞きしたい、更新情報を知りたいと考えているのだろう。
興味深いのは、システム構成上リアルタイムに情報を知りたい人が多いであろうツイッターよりも、Instagramの方がアクセス頻度が高い実態が結果として出ていること。一日複数回のアクセス者率も、ツイッターが29%なのに対しInstagramは35%という結果が出ている。Instagramは他のソーシャルメディアとの連動性が高い、動画や写真の共有アプリであることから、ツイッターとの連動が多用されていると考えられるが(実際そのような結果が別項目で出ている。詳細は別機会で解説予定)、その観点で考察すると「単なる文章よりも写真付きの方が、より強い興味関心を引かせ、高い頻度でチェックをさせたくなる」ことを意味しているとも解釈できる。
他方、LinkedInは利用頻度が低め。ビジネス的な利用性向が強いのが特徴だが、通常時には高頻度でのアクセスを必要としないからなのかもしれない。
やや余談になるが、Instagramのところで「ツイッターとの連動」と言及した。連動機能で直接複数のソーシャルメディアを利用する以外に、間接的に複数利用をしたり、あるいはまったく別個に、マルチタスク的に利用する事例も少なくない。今調査対象母集団のうちネット利用者に、ソーシャルメディアの利用個数(上記に挙げた5種類に限定)を答えてもらった結果が次のグラフ。
↑ 通常いくつのソーシャルメディアを使っているか(米、2013年8月、ネット利用者限定)
1つのみとする人が36%、2つが23%で、この2タイプのスタイルで6割近くに達する。3つ、4つを使いこなす人もいるが、少数派には違いない。オンラインゲームと同様、興味関心がある、アカウントを取る位は多数サービスに行っているかもしれないが、常用するとなると1つ、せいぜい2つまでが限界というところなのだろう。
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