鉄道内迷惑行為ランキング、今年の最上位は「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」(最新)

2025/12/21 02:47

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2025-1220日本民営鉄道協会は2025年12月19日、駅と電車内のマナーに関するアンケートの結果を発表した。それによれば調査対象母集団においては、鉄道利用時にもっとも迷惑と考えられている行為は「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」であることが分かった。次いで「座席の座り方」「騒々しい会話・はしゃぎまわり」が続いている(【発表リリース:2025年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング発表】)。

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今調査は2025年10月1日から11月30日にかけて同協会公式サイト上で行われたもので、有効回答数は5202人。男女比、年齢階層別構成比は非公開。

駅や電車は多人数が同時に参加・利用する公共の場でもある。当然道徳、倫理の類を守らないと、多数の人が迷惑をこうむることになる。今件ではそのような「鉄道施設内における迷惑行為」について尋ねている。

列挙されている事例のうち、自分が特に迷惑だと思う内容のものを3つまで挙げてもらい、その回答数を集計した結果が次のグラフ。最上位には「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」がついた。半数強の人が「迷惑だ」と感じている。

↑ 鉄道利用客が迷惑と感じる行為(3つまでの複数回答)(2025年)
↑ 鉄道利用客が迷惑と感じる行為(3つまでの複数回答)(2025年)

トップは「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」。新型コロナウイルスの流行や、最近ではインフルエンザの流行に絡んだ結果だと思われる。行動規制は緩和されているが、多くの人が飛沫感染リスクを鑑み迷惑だと考えているようだ。報告書でも「電車内での咳やくしゃみは、感染症など健康面への不安として、多くの方が不快や危機感を感じる要因となっています」とある。またこの項目は2023年度で前年の第5位から第2位に順位を上げ、2024年度と直近2025年度では第1位につく動きをしている。2023年5月の新型コロナウイルスの5類感染症指定で、電車内でマスクを外す人が増え、それが気になる人も増えたことも理由の一つだろう。さらに、第3位の「騒々しい会話・はしゃぎまわりなど」も同様の理由だろう。

第2位は「座席の座り方」。具体的には足を大きく広げたり、姿勢を崩したり、あぐらをかくなどして、座席の設計時に想定したよりはるかに大きなスペースを取り、他の人の着席を邪魔するような行為が当てはまる。さらにはお年寄りや身体の不自由な方、妊婦の方などに席を譲らない行為や、子供が靴を履いたまま座席に立つ行為も含まれる。

第4位は2025年度から新設された項目「扉付近での滞留」。特に混雑時には扉付近での滞留が他の乗客の動線を妨げることでスムーズな乗降に支障をきたし、結果として駅の停車時間が増大し電車の遅延にもつながる。降車時に車内で「扉付近にとどまらず車内奥までお進みください」のアナウンスを聞いた人も多いのではないだろうか。

第5位は「スマートフォンなどの使い方」。具体的には歩きスマホや混雑時の操作などが該当するが、ほぼすべての人がスマートフォンを保有する現代だからこそ、その使い方で問題となるような行為について目につくことが多いのだろう。

「強い香り」は第6位。具体的には香水や洗剤、柔軟剤、化粧品などを指しているが、報告書では「化学製品類から発せられる香りを吸うと体調を崩されるなど、特に通勤・通学時の人との距離が近く密接する満員電車内における懸念に対する回答」と分析している。

今回の調査結果に関して、男女別に見ると、いくつかの違いが確認できる。

↑ 鉄道利用客が迷惑と感じる行為(3つまでの複数回答、上位陣、男女別)(2025年)
↑ 鉄道利用客が迷惑と感じる行為(3つまでの複数回答、上位陣、男女別)(2025年)

迷惑行為をしないようにとの啓蒙ステッカー「座席の座り方」は男性ではトップだが女性では第2位に。男性の方が座る機会、あるいは座っている人と接触する機会(≒混雑する車両に乗る機会)が多いのだろう。女性のトップは「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」で飛び抜けて高い値。咳やくしゃみはとりわけ女性にとって避けたい事象のようだ。

混雑する車両を使う機会が多い男性の方が高い値をつける傾向としては「扉付近での滞留」も該当する。男性では第2位だが、女性では第5位となっている。また混雑とは関係が無いが、女性では第3位に「強い香り」がついているのも目にとまる。女性が強く感じる「強い香り」の香りは、果たして香水、洗剤や柔軟剤、化粧品のうち、どれが多いのだろうか。

迷惑行為のうち「乗降時のマナー」「荷物の持ち方・置き方」について、細分化をした上でもっとも迷惑を覚える行動を示してもらった結果が次のグラフ。

↑ もっとも迷惑に感じる行為ランキング(それぞれの項目で択一)(2025年)
↑ もっとも迷惑に感じる行為ランキング(それぞれの項目で択一)(2025年)

「乗降時のマナー」では1/4強が「扉付近での滞留」。車両に乗り込んだら奥の方まで行けばよいのだが、混雑時には降車駅で降りられなくなるのではとの不安があり、扉付近のポジションを維持してしまう。その気持ちは理解できるが、乗降車する人には邪魔以外の何ものでもないのもまた事実ではある。なお「扉付近での滞留」は単独項目でも用意されており、そのために回答が分散し値が落ちたものとなったようだ(前年度では66.0%)。

「荷物の持ち方・置き方」では「鞄などを背中に背負う」が27.7%でもっとも多い。かさばるものなだけに、特に混雑時には邪魔になり得る。「鞄などを身体の前で抱える」も17.6%で入っており、それではどこで持てばいいのかと悩んでしまうが(手に持つのは重量や体積的に難しく、床や座席に置くのも迷惑行為として上位入りしている)。一方で「傘の取り扱い」も18.2%と高い値を示しているのが気になるところではある。


↑ 今件記事のダイジェストニュース動画。併せてご視聴いただければ幸いである



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