未既婚で大きく異なる「10億円当たったら仕事は辞める」か否か…アメリカの場合
2013/12/27 10:00


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今調査は2013年8月7日から11日にかけて、アメリカ合衆国内に居住する18歳以上の人から無作為抽出(RDD方式)によって選択された人に対し、電話によるインタビュー形式で英語・スペイン語によって行われたもので、有効回答数は1002人。半数は固定電話で、半数は携帯電話で回答している。そして国勢調査の結果に基づいたウェイトバックがかけられている。
日米を問わず宝くじによる高額当選は夢のような話だが、その夢がかなった際に最初に考えてしまうのが、今の仕事を続けるか否かについて。仕事を単に収入源としてのみ見ているのなら、一生働かなくても暮らしていけるお金が手に入れば、仕事を辞めて悠々自適な生活に移る(リタイアする)という選択をする人も出てくる。
そこで、宝くじで1000万ドル(約10億円)が当たったら、仕事をどうするのかについて、結婚状態別で尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 宝くじで1000万ドル当たったら今の仕事を続ける? 転職する? リタイアする?
結婚に対する状態で、大きな違いが出ている。既婚者は6割強が「今の仕事を続ける」とし、転職者は12%のみ。そしてリタイア組は25%でしかない。「下手に仕事を辞めると配偶者に高額当選がバレるから、仕事を続けるのでは?」と考える人もいるかもしれないが、アメリカの場合は宝くじで高額が当選した場合、実名公開が原則(秘匿できるのは一部の州でしかない)なので、配偶者からの秘匿は仕事の継続とは関係が無い。
他方、未婚者は継続組が4割強、転職組が1/4、そしてリタイア組が1/3。これが単に未婚なだけでなく、結婚する意志そのものが無い場合には継続組は2割にまで減り、転職組は4割強にまで増加してしまう。

また他の調査結果との組み合わせによる考察として、「既婚者は未婚者と比べると仕事の上で高い地位にあることが多いため、宝くじの高額入手でも現在の地位から離れるのがもったいないと考え、転職やリタイアの選択肢は選びにくい」と推測している。
今件はあくまでも相関関係の結果と、そこからの因果関係の類推、しかも「もしも」という仮定の上での話のため、実際に高額当選を果たした場合、どのような選択肢が取られるかまではわからない。しかし仕事への価値観の話において、十分に納得の行く解説には違いない。
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