意外と多い? 少ない!? 時間外労働の状況
2013/12/20 08:30
養命酒製造は2013年12月17日、年末の就労者における「冷え」に関する調査結果を発表した。それによると有職者から成る調査対象母集団においては、8%の人が「仕事の持ち帰り」による時間外労働をよく行っていることが分かった。時々行っている人も合わせると、23%に達する。時間外労働としての深夜残業は12%、休日出勤は15%、早朝出勤・残業は14%がよくあると回答している(【発表リリース:『年末のビジネスパーソンの「冷え」に関する調査』をUP】)。
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今調査は2013年11月22日から26日にかけて、20歳から59歳の有職男女(正規・非正規を問わず)に対し、携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。男女比、10歳単位の世代構成比は均等割り当て。実施機関はネットエイジア。
働き人から成る調査対象母集団に対し、普段の仕事における時間外労働の状況を確認したところ、仕事の(自宅への)持ち帰りという形で時間外労働をよく行っている人は7.9%に達していた。時々ある人も含め、「ありがち」派は23.2%と1/4近くに及んでいる。
↑ 日頃の仕事における時間外労働の状況
提示された4つの時間外労働のパターンにおいて、もっとも良く行われているのは休日出勤で、よくある人は15.3%、時々あるも含めた「ありがち」派は48.3%に達している。もちろん実際には職種や年齢(≒会社内での立場)、勤め先の景気の良し悪しにより大きく変わるものだが、今件はあくまでも「全体的」「一般論」としての話。就業者の大体半分は休日出勤をそれなりに行っていると考えれば良い。それが良い状況なのか否かは別として。
自宅で行えないタイプの作業で、休日に伸ばすことも難しい場合、該当日の使える時間を延長するしかなく、朝か夜に就業時間を割り振る必要が出てくる。すなわち深夜残業か早朝出勤となるわけだが、それぞれ良くある人は1割強、時々ある人は2割近くに及んでいる。休日出勤を除けば、おおよそ2割から3割程度の人が、各時間外労働のパターンをそれなりの頻度で行っているようだ。
ちなみに今調査ではこれらの時間外労働が法定賃金に従う割増賃金の上でのものか、あるいはいわゆる「サービス残業」によるものかまでは問い合わせていない(時間外労働による冷え込み、疲労がメインテーマだからである)。これらの時間外労働のうち、法定割増し賃金が支払われているのはどれ程なのか、少々気になるところだ。
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