テレビ視聴時間は増えている? それとも減っている!?
2013/12/13 11:30
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テレビ視聴時間がこの1年で増えた人15%、減った人29%
今調査は2013年11月29日から12月4日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200件。男女比、及び10代から60代までの10歳区切りでの世代比率は均等割り当て。
今調査対象母集団で「自宅にテレビがある」と回答した96.1%の人に、この1年間でのテレビ視聴時間の変化を5段階評価で尋ねた結果が次のグラフ。同様の条件で調査した2年前の結果が取得できたので、その値も併記してある。
![↑ 1年前と比べてテレビの視聴時間に変化はあるか(2011年/2013年)](https://www.garbagenews.com/img13/gn-20131212-17.gif)
↑ 1年前と比べてテレビの視聴時間に変化はあるか(2011年/2013年)
直近では14.7%の人が「1年間で増えた」、28.7%の人が「1年間で減った」と答えている。強度の大きい「増えた」「減った」の回答率そのもの、それぞれの属性内に占める比率も「減った」の方が大きく、テレビを視聴している人においても、概して視聴時間は減る傾向にあるようだ。
2年前と比べると、「減った派」優勢には違いないが、増加の度合いがわずかながら「増えた派」の方が多い(「増えた派」は1.1%ポイント、「減った派」は0.5%ポイントの増加)。そして「変化なし」の回答率が減少している。全体的には視聴時間が減りつつあるが、その勢いは少しずつブレーキがかかっている、あるいは二極化が進んでいるようだ。
女性の方が「増えた派」が多い
テレビ視聴時間の増減について、男女別に集計し直した結果が次のグラフ。
![↑ 1年前と比べてテレビの視聴時間に変化はあるか(2011年/2013年)(男女別)](https://www.garbagenews.com/img13/gn-20131212-18.gif)
↑ 1年前と比べてテレビの視聴時間に変化はあるか(2011年/2013年)(男女別)
直近の2013年では男女で「減った派」にほとんど差異は無いものの、「増えた派」は女性の方が多い。男女共に全体としてはテレビ視聴時間は減少傾向にあるものの、女性の方がやや視聴時間の減少具合は大人しいようだ。
また2年前と比較すると、男性は二極化が進む一方、女性はほとんど変わりない様子が見て取れる(むしろ「変化なし」の回答率が増加している)。もっとも女性も男性同様、「増えた派」「減った派」それぞれにおける強度は大きくなっており、その意味でも二極化が進行しているように見受けられる。
ちなみに「テレビそのものを見ているか否か」、つまり視聴しているテレビを有しているか否かについてだが、2013年と2011年では設問そのものに違いがあるため、単純に比較はできない。あえて2011年の「テレビを観ない派」に該当する「地デジ開始後、テレビは止めた」「テレビは元々所有していない」を合わせると2.9%、2013年の「視聴しているという意味でのテレビは所有していない」は3.9%となり、わずか1.0%だが増加している。もっともこの程度なら誤差の範囲であり、ぶれと見ることもできる。
テレビ視聴者のテレビ視聴時間は概して減少傾向にあるが、一方で観ない人と観る人との間の二極化が進んでいる。テレビそのものの魅力が今まで以上のものとなれば、テレビに夢中になる時間が増え、「増えた派」が増加し、「減った派」が減少するようになる。いわゆる「スマートテレビ」の促進化や、上記に挙げたソーシャルメディアとの連動など、多彩な試みが行われているが、視聴時間を延ばすのはなかなか難しそうだ。
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