映画館でパンフやグッズ、食べ物買ってる?
2013/12/10 14:30
ディムズドライブのネットリサーチは2013年12月4日に、映画館に関する調査結果を公表した。それによれば調査対象母集団のうち映画館へ映画を鑑賞しに行く人においては、4割近くの人がその映画のパンフレットを買うことがあることが分かった。グッズは2割強に留まっている。一方飲食関連では食べ物が6割強、飲み物では7割強が買うことがあると答えている(【発表リリース:「映画館」に関するアンケート2013】)。
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今調査は2013年4月4日から19日に渡りインターネット経由で行われたもの。有効回答数は5548人。男女比は55.7%対44.3%。世代構成比は10代から60代と70代以上で、それぞれ0.5%・5.5%・20.8%・32.9%・24.0%・12.3%・4.0%。
今調査対象母集団ではメディア・ルート(映画館やテレビなど)を問わず、映画を観る人は90.3%、そのうち映画館に足を運んで観賞する人は85.7%。全体比では76.5%(90.3%×85.7%)が、頻度はともあれ映画館で映画鑑賞をしていることになる。
その「映画館で映画鑑賞派」の人達に、映画館での購入行動について聞いた結果が次のグラフ。飲食についてはそれなりに多くの人が調達をしている。
↑ 映画館に映画を観に行った際、劇場内でパンフレットやグッズを買うか
飲み物は28.1%、食べ物は16.4%が「必ず買う」としている。映画鑑賞にはそれなりの時間がかかり、その間に小腹がすく・のどが渇くという人もいる。また自宅でのテレビ、映画鑑賞と同様に、何か飲み食いをしないと逆に集中できない性質の人も少なくない。さらには映画館ならではの独特な雰囲気の中で食べるのが好きという人も、中には居るだろう。結構な値が出るのも納得は行くというもの。
もっとも飲み食いを比較すると飲み物の方が回答率は高い。食べる時の音を気にする人、のどの渇きはともかく空腹感ぐらいなら我慢できるということか。
一方、お土産、あるいは思い出の体現化ともいえるパンフレットやグッズだが、前者を必ず買う人は6.8%、後者に至っては1.1%しかいない。双方ともコレクション的要素が強いため、映画鑑賞そのものを単なる娯楽としてのみだけでなく、趣味趣向としてとらえている人でないと、なかなか手は出さないようだ。
もっともお気に入りの映画であったり、素敵なグッズがラインアップされていたり、知人に披露したくなるほどの出来栄えの良いパンフレットである場合は、あえて手を出すというパターンが多いようで、「時々買う」まで含めるとパンフレットは37.5%、24.0%にまで達する。
最近では映画館への集客的な意味合いも含め、劇場でのみ販売する見栄えの良いグッズも増え、パンフレットも豪華絢爛なものが増えてきた。一作一作の映画観賞が一生の思い出となるように、素敵な品々を提供してほしいものだ。
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