少しずつ、確実に減る「はがきの年賀状」利用者(2015年)(最新)

2015/12/05 14:23

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先に【年賀状、出す予定がある人は5割強、平均枚数は40通近く】などで、ライフメディアのリサーチバンクが2015年12月4日に発表した、年賀状に関する調査結果を基に、いくつかの現状について精査を行った。今件調査は同様の条件の元で、2010年以降毎年同じ時期に実施され、6年間の経年変化を知ることができる。今回はその中から、「個人的に年賀状(紙)を出す予定がある人」の推移を見据えていくことにする(【最新版分の発表リリース:年賀状に関する調査】)。



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今回用いる各年データのうち最新版のものについては、2015年11月24日から30日にかけて、パソコンやスマートフォンを用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。男女比・世代構成比(10代から60代まで10歳区切り)で均等割り当て。過去も似たような条件下で調査が行われている。

該当項目では個人的にはがきの年賀状を出すか否かについて「出す予定」「届いたら出す」「喪中のため出さない」「出さない」の4選択肢の中から選ぶような設問となっている。このうち能動的に出す人、つまり「出す予定」の人の回答率を経年変化でグラフ化したのが次の図。

↑ 個人的に年賀状(紙)を出す予定がある人(男性)
↑ 個人的に年賀状(紙)を出す予定がある人(男性)

↑ 個人的に年賀状(紙)を出す予定がある人(女性)
↑ 個人的に年賀状(紙)を出す予定がある人(女性)

第一印象として青系統(昔)より赤系統(今)の方がグラフの長さが短い、つまり回答率=ハガキの年賀状を出す人が少なくなっているのが分かる。どの世代も概して男性よりも女性の方が、そして若年層よりも高齢層の方が出す割合は高い。2016年向けの男性50代・女性60代はイレギュラーのケースのようだ。

さらに詳しく見ると、元々回答率の高い女性はどの世代でも少しずつだが確実に(一部例外あり)減っている一方、男性はほぼ横ばいの動きを示している年齢階層が見受けられる。仕事関係によるはがきの年賀状の必要性・重要性が原因だと考えられるが、男女間の年賀状事情が垣間見えるようで興味深い。

今調査は携帯電話によるインターネット経由で行われているため、世間一般の実情と比べ、ややアナログ系の動向には厳しい結果が出ている(特に高齢層で)可能性はある。とはいえ、携帯電話の普及率現状を見る限り、劇的な食い違いは生じていないはず。はがきによる年賀状の需要が無くなることは無いが、今後もソーシャルメディアなどのデジタル系コミュニケーションの浸透や、デジタルネイティブ世代が増えて来るに連れて、少しずつ利用率の減少は続いていくのだろう。


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