1000円以上が1/3…日頃の職場での昼食代、美味しければいくらまで出せる?
2013/11/15 08:30
マルハニチロホールディングスは2013年11月8日、就業者の昼食と社員食堂に係わる調査結果を公開した。それによれば就業者のうち昼食を何らかの形で購入している人においては、「日頃食べる昼食として、美味しければ出せる金額の上限」は平均で871円であることが分かった。最大回答項目は1000-1499円で1/3に達している。男女別では男性の方が数円ほど高い傾向が見受けられる(【マルハニチロホールディングス:発表リリース一覧から「ビジネスパーソンのランチと社員食堂に関する調査】)。
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今調査は2013年9月18日から24日に渡り、携帯電話によるインターネット経由、就業者を対象として行われた。有効回答数は1000件。男女比、世代構成比(20代から50代の10歳区切り)で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
詳しくは先行掲載記事の【女性は持参弁当派多数…何をどこで食べるか、働き人の昼食事情】で解説しているが、就業者から成る今調査対象母集団では、昼食に中食(コンビニやお弁当屋で買った食品を職場で食べる)、外食、社員食堂などを利用している人が多数に及んでいる。これらの人の普段の昼食代としての支出平均額は467円。
↑ 勤務日にどこで昼食を取ることが多いか(複数回答)(再録)
それでは仮に、日頃食べる昼食として(イベント的、ご褒美としての散発的なものでは無く)美味しければ出せる昼食代金の上限はいくら位だろうか。具体額を答えてもらい、金額区分で集計した結果が次のグラフ。
↑ 日頃食べる昼食として「美味しければ出せる金額の上限」はいくらか(数字入力形式)(昼食は外食や中食、社員食堂が多い人限定)
最多回答層は1000-1499円でほぼ1/3。本当に美味なものならば、毎日昼食に1500円位までなら出しても構わないと考えている人が、それだけ居ることになる。もちろん納得させるものを提供するお店があるか否かは、また別の話。
次いで多いのは500円台。平均出費額が467円なので、100円玉一枚上乗せ、という感覚だろうか。次いで多いのは800円台。こちらは「2倍までなら何とか」というところか。
男女別に見ると900円台以降ではいずれの区切りでも女性の方が回答率が高いものの、それより下の区分で男性より低額項目での回答率が高く、平均額をわずかではあるが押し下げている。一見すると女性の方が、美味しい物への支払いを渋っているように見える。
しかし先行記事【短時間、美味しい、栄養バランス、それよりも…就業者の昼食で一番求められている要素は?】で解説している通り、女性は男性よりも昼食において「美味しさ」の点で強いこだわりを持っている。
↑ 勤務日の昼食では何を重視しているか(男女別)(外食・中食・社員食堂多用者、複数回答)(再録)
そこで各データを見直すと、元々女性は男性よりも普段の昼食平均支出額が低いことが分かる。男性492円に対し、女性は438円。従って、今回の「美味しければ普段から出しても良い上限額」と合わせて考えると、「美味しければこれまで普通に出費していた昼食代に上乗せしても良い上限」としては、男性が382円なのに対し、女性は430円となり、女性の方が50円ほど上回ることになる。
やはり女性は男性よりも、昼食に美味しさを求め、それには十分な対価を出せる考えを持っている。女性が満足できる、納得の行く美味さを提供できるか否かが、外食市場に課せられた宿題なのかもしれない。
……昨今、コンビニで相次いでグレードの高い惣菜やお弁当が相次いで発売されているが、あるいはこの流れを読んだ上での展開……と考えると、色々と面白い話になりそうだ。
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