朝食17%・夕食3%が頻繁に「子供だけで食事」
2013/11/10 20:00


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今調査は2013年9月20日から24日にかけて携帯電話を用いたインターネット経由で20代から50代の男女を対象に行われたもので、有効回答数は1000人。男女比、世代構成比(10歳区切り)で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
家族の絆を深めるためには家族が揃って、少なくとも母親と子供が共に食卓を囲む食事が望ましいとされている。単に食事をとるだけでなく、その際に交わされるさまざまなコミュニケーション(会話はもちろんだが食を進める際のやりとりまで含む)が、互いの認知度を高め、有意義な時間の共有として記憶に刻まれるからだ(子供の中には照れ隠しもあり、苦手とするのも居るが)。
ところが主に時間の都合上、子供だけで食事をとらねばならない事例も少なくない。今件ではこれを「孤食」と呼んでいるが、その孤食事例はどれほどあるのだろうか。調査対象母集団のうち、高校生以下の子供を持つ人に子供の孤食度を尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 子供だけで朝食/夕食を食べることがあるか(高校生以下の子供を持つ人限定)
朝食は全体で55.5%。高頻度に限れば17.4%。夕食ではそれぞれ32.4%・3.2%。朝食時の方が孤食度が高いのは、出勤・登校時間を合わせるのが難しいことに加え、概して朝の時間帯は親子共に多忙なことが原因。夕食時は父親の帰宅が遅くなる事例もあるが、少なくとも夕食を作るであろう母親と共に食卓を囲む事例が多くなるため、朝食時よりは孤食度が低くなる。それでも3%ほどは高頻度で孤食状態が確認できるが、これは子供の好き嫌いや家庭内の方針、そして母親の共働きで帰宅が遅くなる事例が想定できる。
子供の世代別に見ると概して歳が上になるほど孤食度が高い。これにはいくつか理由が考えられるが、例えば「歳上になるほど『照れ度』が増して食事も含め保護者との時間の共有を避ける」「部活動などで子供のスケジュールが多忙になる」「母親のパートなどによる就業比率が高まり時間を調整しにくくなる」などが原因。
テレビ視聴やゲームなど娯楽の時間でもチャンスはあるが、日常生活の中で親子が共に定期的に時を過ごせ、共通の話題で言葉を交わす機会は、実はさほど多くない。子供が気難しくなってきたり、時間の調整が難しい事例も少なくないだろうが、情緒教育の一環と見ると共に、親子の絆を維持するためにも、出来る限り共に食事をとるよう努力してほしいものだ。
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