電子書籍利用者に聞きました「今後、紙と電子どちらを主に使いたい?」
2013/11/01 14:45
ライフメディアのリサーチバンクは2013年10月30日付で同公式サイトにおいて、読書に関する調査結果を公開した。その内容によれば調査対象母集団では、過去1年間に電子書籍(雑誌や漫画含む)を利用した経験がある人は約2割であることが分かった。その電子書籍購読者に、「今後紙の本と電子書籍のどちらを主に使いたいか」を聞いたところ、ほぼ6割は紙の本を使いたいと答えていた。電子書籍をメインに据えたい人は1割強に過ぎなかった(【発表リリース:読書に関する調査】)。
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今調査は2013年10月18日から23日に渡ってインターネット経由で、10代から60代の男女に対して行われたもの。有効回答数は1200件。男女比や世代構成比(10歳区切り)で均等割り当て。今件における「電子書籍」にはネット経由で配信される雑誌や漫画も含まれる。
先の【電子書籍利用率約2割、利用端末はスマホが一番】でも伝えたように、今調査対象母集団では過去1年で電子書籍を利用した人は約2割に達している。
↑ 過去1年間に電子書籍を利用したか(再録)
この電子書籍利用者に、今後読書の際には電子書籍と紙の本、どちらを主に使いたいかを聞いたところ、59.4%は紙の本を利用したいと回答した。
↑ 今後、紙の本と電子書籍、どちらを主に利用したいか(過去1年間に電子書籍を利用した人限定)
電子書籍を今後メインに使いたい人は14.4%。今件はすでに電子書籍を利用している人に限定たものだが、それですら1割強しか「今後は電子書籍中心で読書したい」という人が居ない。機動力はともかく、ラインアップや操作性などの点で、まだまだ電子書籍は紙の本に完全にとって代わられる存在には成り得ていないようだ。また、紙の本ならではの温もり、ランダムアクセスや「ざっと読み」のしやすさも好まれているのだろう。
男女別に見ると女性は電子書籍利用派では男性とほぼ同率なものの、紙の本利用者が15%ポイント近く多い。女性は紙の書籍を入手する際に図書館や家族・友人にから借りるルートを男性よりも多用していることから(【かしこい女性が本の調達に使うのは……?】)、「電子書籍を借りる」ということが出来ないため、メインに出来ない・したくないものと考えられる。
詳しくは後日改めて精査するが、昨年同時期に行われた同様の調査結果と比較すると、紙の本派はほとんど変わりがないものの、電子書籍派がわずかながら増加する傾向がある。今後も少しずつではあるが、確実に増え、メジャーな購読方法の一つとしてカウントされるに違いない。
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