寒さに備えて何してる? 一番人気はこたつじゃなくて…
2013/10/28 14:45
LIXILは2013年10月23日、「自宅における冬の寒さ対策と窓に関する意識調査」の結果を発表した。それによると首都圏に住む主婦から成る調査対象母集団では、寒さ対策としてもっとも多くの人が導入しているのは「エアコン」だった。次いで一戸建てに住む人では「石油ストーブ」、マンション住まいでは「ホットカーペット」が続く。トップのエアコン以外は居住地別で大きな差が見受けられ、住まいによる寒さ対策の違いが見えてくる(【発表リリース:自宅における冬の寒さ対策と窓に関する意識調査-首都圏の主婦を対象に意識調査を実施-】)。
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住宅タイプで違いを見せる寒さ対策
今調査は2013年9月20日から22日にかけて、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県に居住する20代から60代までの既婚女性を対象にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は520人。各世代(10歳区切り)、マンション・一戸建て住まいそれぞれで均等割り当て。調査実施機関はマクロミル。
これから本格的な寒さを迎える時期となり、各種暖房機器の動作再確認をしたり、押し入れからひっぱり出してきて準備をする人も少なくないはず。そこで寒さを防ぐために取り入れているものについて、住宅タイプ別に尋ねた結果が次のグラフ。双方とも最上位についたのは「エアコン」で、約2/3に達していた。
↑ 寒さを防ぐために取り入れているもの(複数回答)
一度備え付けてしまえば暖房だけでなく冷房も使えるため、昨今の居住環境には欠かせない存在となっているエアコンだが、冬場における導入率は7割に届かない。今件調査対象地域が比較的温暖な首都圏だからかもしれない。
次点以降は住宅タイプで大きく異なる。マンションは「ホットカーペット」「ラグ」「こたつ」「電気ストーブ」「厚手のカーテン」の順、一戸建ては「石油ストーブ」「ホットカーペット」「ラグ」「こたつ」の順となる。
「ホットカーペット」「ラグ」「こたつ」は両住宅タイプで人気だが、「ストーブ」については「石油」が一戸建てで多く導入されているのに対し、マンションでは少なめ、逆に「電気」はマンションの方が多い。これはひとえにマンションでは石油ストーブの利用が禁止されている事例が多いからに他ならない(ちなみに当方(不破)の居住環境でも石油ストーブは禁止されている)。
また居住者の自由が効くか否か、導入されているか否かにより、「ガスファンヒーター」「内窓(2重窓)」も一戸建ての方が高い値を示している。マンション住まいの人に「自分の環境にのみガスファンヒーターを入れてほしい」と希望しても、果たされることはまずない。寒さ対策という観点では、一戸建ての方が柔軟性・多様性を持つようだ。
エアコン導入率が高いのは?
住宅タイプを問わず寒さ対策でもっとも導入されているエアコンについて、住宅タイプ・回答者世代別に再集計をした結果が次のグラフ。
↑ 冬場のエアコンの利用状況(利用する人)
非回答者は「エアコンはあるが冬場は使わない」「エアコンそのものが無い」のいずれかとなる。「寒さ対策」というと概してシニア層の方が敏感に反応して多用するイメージがあるが、実のところ(マンション住まい60代でイレギュラーがあるものの)概して若年層世代の方が高いエアコン利用率を示していた。
これは単純に若年層ほど寒さに弱いだけでなく、若年層の主婦がいる環境では幼い子供も同居している場合が多く、子供に風邪を引かせないようにエアコンを利用している可能性が高い。また高齢層ではエアコン以外の、昔ながらの暖房機器を重要視している場合もある。
何を使うのかは当人の自由、環境によるが、いずれにしても無理な節約をして寒さを我慢し、身体を壊すことの無いようにしてほしいものだ。
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