大卒後の後悔、旅行や恋愛、英会話にアルバイト、それよりも…

2013/10/31 14:45

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東京工芸大学は2013年10月24日に「イマドキのキャンパスライフに関する調査」の結果を発表した。その発表内容によれば、4年制大学を卒業し現在30代・40代の調査対象母集団では、大学生のうちにやっておけば・もっとしておけばよかったと後悔していることの最上位には「学科の勉強」がついた。5割強の人が後悔している。ほぼ同じ値で「学科以外の勉強」が第2位についており、多くの人が「もっと勉強しておくべきだった」と悔やんでいる。次いで「旅行」「恋愛」「英会話」などが続いている(【東京工芸大学:ニュースリリース一覧ページ】)。



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今調査に関する調査要件は先行記事【大学生のバイト一番人気は「コンビニ・量販店」】で確認のこと。

今調査対象母集団のうち卒業生、現在30代・40代でかつて4年制大学に就学していた人に、大学時分においてやっておけば、あるいはもっとしておけばよかったと、現在後悔している物事について、複数回答で聞いた結果が次のグラフ。もっとも多くの人が悔やんでいる内容は「学科の勉強」で、55.0%となった。

↑ 大学生のうちに(もっと)やっておけばよかったと思うこと(卒業生対象、複数回答)
↑ 大学生のうちに(もっと)やっておけばよかったと思うこと(卒業生対象、複数回答)

ほぼ同率で「学科以外の勉強」が第2位(53.5%)についており、卒業生の多くが「もっと勉強しておけばよかった」と後悔していることになる。リリースには具体的理由の一部が列挙されているが、学科の勉強では「もったいなかった」「学問に取り組めるのは学生のうちだけだった」「社会人になっても必要な知識だった」、学会以外の勉強でも「大学が最後に時間をかけられる時期」など、大学卒業生に限らず胸に突き刺さる言葉が並んでいる。勉強関連の項目は「英会話」「留学」などが上位についているが、概して似たような具体的理由が並んでいる。

第3位は「旅行」。勉強以外の項目では最上位。やはり学生時代にしかできない時間の割き方が出来るという理由以外に、学割が使えるメリットも挙げられている。

各項目の値や順位を見ると、概して学問や真面目系のものが上位に、エンタメ系・娯楽系のものが下位についている。見方を変えれば今の卒業生は大学生時代では遊びの面である程度充足し満足していたものの、学問の面ではしたりない、手を抜いていたと後悔していることになる。

もっとも仮に各自が学生時代に、大人たちから似たような後悔話を聞き、「だから大学生のうちにもっと勉強や旅行、恋愛をしておかねばならない」とさとされても、多くの人は聞く耳を持たなかったに違いない。「後でやるから」「今でも十分やってる」と反発するのが落ち。

かくして後悔は世代を渡り繰り返される。恐らくは今調査対象母集団のうち現役大学生もまた、十年、二十年後に同じようなことを問われれば、同じような回答を示すのだろう。それでも先輩たちの意見に耳を傾け、少しでも後悔の念を少なくするよう、勉学や旅行、恋愛などに励んでほしいものだ。


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