たばこの販売本数・代金の推移(2013年)(最新)
2013/10/21 09:45


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↑ 紙巻きたばこ月次販売実績(販売本数、前年同月比)(折れ線グラフ)
このグラフは販売本数について値上げ直前の2012年8月から2013年9月分までをまとめたもの。値上げ直後の急落の反動、震災直後の急落の反動と、2つの反動時期以外は押し並べてマイナス圏にあったことが分かる。2012年6月以降はほぼマイナス圏内の値動きで、たまにプラスに転じる位。時々水面から顔を出す金魚のようでもある。
これと同じ要領で本数では無く代金についてグラフを生成したのが次の図。

↑ 紙巻きたばこ月次販売実績(販売代金、前年同月比)(折れ線グラフ)
たばこの販売額はすべて同一ではないため本数と代金の前年同月比の動向がまったく一致するわけではないが、動きはほぼ同じように見える。ただし2010年の値上げから2011年10月までに起きた反動の期間までは、比較的長い期間に渡りプラス圏に居たことが確認できる。
そこで二つのグラフを一つに重ねたのが次の図。

↑ 紙巻きたばこ月次販売実績推移(販売本数/代金、前年同月比)(折れ線グラフ)
たばこ値上げ後の販売本数と販売代金の関係では「(1)販売本数減の売り上げ面でのマイナス影響を打ち消す位に値上げ分の売上増の影響は大きく、総売り上げは増加する」「(2)販売本数の減少幅が拡大し、値上げ分ではカバーしきれず、売上も前年比プラスからマイナスに」のプロセスを経ると解説している。
その「(1)」の部分が矢印で指し記した、2010年終盤から2011年後半にかけて起きているのが確認できる。その過程で震災が起き、そして値上げ後の急落の反動まで重なってしまったためにやや乱れた形状を示しているが、震災が無ければもう少し把握しやすい形での落ち込みを示したはずだ。
今後についてだが、仮に2014年4月から値上げが行われても、最大で20円の範囲に留まるとされている。値上げ幅は小規模なものである以上、値上げ前の特需もその後の落ち込みも、最小限のものとなるだろう。「販売本数がマイナス」「販売代金がプラス」となる、値上げ後の特異現象も、あるいは発生自体しないかもしれない。
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