「一目ぼれは男性が多い」「女性は恋愛占いが好き」は本当か
2013/09/29 14:00
メディケア生命保険は2013年9月26日付で、「縁結びとパワースポットに関する調査」の結果を公開した。それによれば未婚男女の若年層で構成される調査対象母集団では、「友達以上恋人未満」の関係を経験したことがある人は6割近くに達していることが分かった。「一目ぼれ」もほぼ同率、「好きな人に告白できず後悔した」経験を持つ人はほぼ5割に達する。また姓名判断やゲン担ぎなど、恋愛における占い系の経験を持つ人の割合は、男性よりも女性の方が大きく上回る結果が出ている(【メディケア生命:発表リリース一覧ページ】)。
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今調査は2013年8月28日から9月2日に渡って携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもの。調査対象は20代から30代の未婚男女。有効回答数は1000人。10歳区切りの世代及び性別で均等割り当て。調査実施・協力機関はネットエイジア。
恋愛に関する世間一般の俗説、ありがちなこと、体験談は多種多様なものがあるが、自分自身が経験したものでない限り、「漫画や小説では良く見聞きするが、それは多分に想像の産物だろう」「滅多にないことでは?」とその実態をいぶかしがる人も少なくない。そこで恋愛に関する物事をいくつか挙げ、回答者自身の経験があるか否かを聞いたのが次のグラフ。「友達以上恋人未満の経験をしたことがある」人がもっとも多く、6割近くに登っていた。
↑ 恋愛”あるある”(これまでに恋愛で経験したことがある割合)
単なる友達付合いよりは親密ではあるが、恋人までには至らない。小説や漫画ならちょっとしたストーリーが描けそうな微妙な関係を、体験したことがある人は男女ともに過半数に達している。あるいは回答者自身が「友達以上恋人未満」と想っているだけで、相手は単なる友達としか考えていない可能性もあるが、とにかくそのような関係の体験者は多い。ただし今調査対象母集団が未婚者であることを考えると、その体験が「ゴールイン」につながるとは必ずしも言えないのも事実ではある。
「一目ぼれ」も「友達以上恋人未満」にほぼ近い回答率だが、こちらは男女差が大きい。女性は5割強でしかないが、男性は2/3近くに登っている。「男性は一目ぼれしやすい」という俗説は、少なくとも今調査においては正しいと見てよさそうだ。また「好きな人に告白できず後悔」も男性の方が高い値を示しており、恋愛への衝動的な動きは大きいものの、相手にその意志を伝えるだけの決断が出来ない、いじらしさを覚えさせる。
他方「片思い相手の名前で姓名判断」「恋愛のゲン担ぎ」のような、占い系の項目は女性が男性を大きく上回る結果を出している。リリースでも指摘されているが、女性は一般的に恋愛占いの類を好むといわれており、それが裏付けられた形となる。女性向けのウェブ・携帯向けサービスで、恋愛系の占いの人気が高いのも納得がいくというもの。
ちなみに恋愛小説でよくあるパターンの一つ「同窓会で昔の恋が再燃」の経験者は8.2%。男性はやや高く1割を超えている。そこから話が進んで「ゴールイン」をしていれば、そもそも今回の調査対象母集団には加わっていないので、他の回答項目も含め、「よくある恋愛体験を経験できても、それが望む結果につながるとは限らない」という実情をも再確認させてくれる。それ自身はわびしい話ではあるのだが……。
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