ラジオを聴くシーンは「自動車運転中」「自宅でのくつろぎタイム」
2013/09/27 13:45
ライフメディアのリサーチバンクは2013年9月25日付で、ラジオに関する調査結果を発表した。その内容によれば調査対象母集団では、頻度を問わずラジオを聴く人はほぼ2/3に達していることが分かった。その人たちにラジオ聴取の際の状況を聞くと、もっとも多い回答場面は「自動車の運転中」で、5割近くの回答率となった。次いで「自宅でくつろいでいる時」「仕事や勉強、家事の最中に」が続いている(【発表リリース:ラジオに関する調査】)。
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今調査は2013年9月13日から18日に渡ってインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200件。男女比は1対1で、世代構成比は10代から60代まで10歳区切りで均等割り当てとなっている。
先の【ラジオを全然聴かない人3割強、理由は「興味が無い」「ネットやテレビの方が面白い】にもある通り、今調査対象母集団ではラジオをまったく聴かない人は約1/3、見方を変えれば頻度の別はあるが約2/3はラジオを聴取していることになる。
↑ 現在のラジオ聴取状況(再録)
それではラジオを聴いている人たちは、どのような場面で耳を傾けているのだろうか。複数回答で聞いた結果が次のグラフ。もっとも多い回答は「自動車の運転中」で、ほぼ5割に達していた。
↑ どのような時にラジオを聴くか(聴く人限定、複数回答)
「自動車の運転中」回答者における、聴く対象はもちろん自動車に搭載しているカーラジオ。多分に運転中の気分転換、眠気防止のための「ながら聴取」を指している。調査対象母集団が10代から60代で、運転機会を持つ人が多数含まれていることを考えれば、当然の結果といえる。見方を変えれば、自動車運転中「以外」では、ラジオを聴く人においても、ラジオを聴く場面はさほど無いことになる(1/4以上の回答率を示す項目が「自動車の運転中」以外には無い)。
次いで多いのは「自宅でのくつろぎの時に」で23.1%。純粋にラジオのみに聴き入っているか、ベッドやソファーで読書、あるいはスマートフォンなどを操作しつつのくつろぎタイムで聴いているかまでは分からないが、リラックスタイムのお供として用いられている。
それに続くのは「仕事や勉強、家事の最中」。俗にいう「ながら視聴」の代表的な事例だが、それにしては16.4%という値はやや低い気がする。一方、先の震災時に多くの人が行ったであろう「地震・台風などの緊急時」は12.8%となっている。中には「目覚まし」として使っている人も5%ほどいるのが興味深い。
これを男女別に区分した結果が次のグラフ。
↑ どのような時にラジオを聴くか(聴く人限定、複数回答)(男女別)
「仕事や勉強、家事」の値で女性が上なのは、家事の際の「ながら聴取」が多いから。また朝食の準備などで男性よりも長い時間を費やすことになる女性は「朝、身支度・朝食時」でも男性以上の値を示している。一方、「通勤・通学などの移動時」では多分に男性の方が多いが、これは意外かもしれない(女性の方がより一層、スマートフォンなどの携帯電話に注力しており、ラジオからは離れている可能性はある)。
「地震・台風などの緊急時」は女性の方が数%ポイント高い。災害に対する聞き耳は、女性の方が敏感、ということだろうか。
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