ラジオを全然聴かない人3割強、理由は「興味が無い」「ネットやテレビの方が面白い」
2013/09/27 08:45
ライフメディアのリサーチバンクは2013年9月25日、ラジオに関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、ラジオをまったく聴かない人は1/3に登ることが分かった。聴かない理由としては(ラジオそのものへの)興味が無い人がもっとも多く5割超、次いでインターネットの方が面白い、テレビの方が面白いなど、他メディアに興味関心を奪われている状況が確認できる(【発表リリース:ラジオに関する調査】)。
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今調査は2013年9月13日から18日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200件。男女比は1対1、世代構成比は10代から60代まで10歳区切りで均等割り当て。
先の震災を経てその価値観を再認識させられることになったラジオだが、聴取率の上で厳しい状況が続いていることに違いは無い。今調査対象母集団でも、週数回以上という「それなりに高い頻度でラジオを聴いている人」は3割にも満たない。逆に「滅多に、まったく聴かない」人は6割近くも居る。
↑ 現在のラジオ聴取状況
「ラジオをまったく聴かない」と回答した1/3ほどの人に、なぜラジオを聴かないのか、その理由を尋ねたところ、最上位についたのは「ラジオそのものに興味が無い」とするものだった。51.4%に登っている。全体比では17%強(33.6%×51.4%)に登る。順位はやや下がるが「興味ある番組が無い」も内容的には近い回答項目といえる。
↑ なぜラジオをまったく聴かないのか(該当者限定、複数回答)
次いで多い理由は「インターネットの方が面白い」で31.0%、「テレビの方が面白い」20.3%。いずれも「相対的に」面白くないとの判断が下されたもの。テレビはともかくインターネットの場合には、いわゆる「ながら聴取」もできそうなものだが、それすらも敬遠されるほど、インターネットと比べた時のラジオの面白みは低く捕えられている。
他方、「聴取機器が無い」「番組情報が無い」という、前提レベルでラジオを聴けない、聴く環境が無い人もいる。もっとも今調査がインターネット経由であることから、「ネット経由でラジオは聴けるし、番組情報も手に入る」との事実と照らし合わせると、実態としては「積極的に聴こうとするだけの気概が無い」と考えた方が良さそうだ。
男女別では中位以下であまり大きな違いは無いように見えるが、「ラジオへの興味そのものが無い」「インターネットの方が面白い」との最上位2項目で、男性が女性を上回っているのが目に留まる。男性の方が、よりメディアの歩みに敏感で、興味関心の移り変わりも著しいのかもしれない。
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