スマホ保有率48%、20代女子は7割超え
2013/09/25 14:45
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションのgooリサーチは2013年9月19日、「iPhone」に関する調査結果を発表した。それによれば調査対象母集団においては47.6%がスマートフォンを利用しており、一般携帯電話(フィーチャーフォン)の47.2%をわずかに超える値であることが明らかになった。属性別に見ると20代がもっともスマートフォンの利用率が高く、またOS別では概してAndroidの方が高い利用率を示している(【発表リリース:「iPhone」に関する調査結果】)。
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今調査は2013年9月13日から17日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1765人。男女比は48.4対51.6。世代構成比は10代7.5%、20代12.5%、30代15.9%、40代14.8%、50代14.4%、60代以上34.9%(国勢調査人口構成比に基づいたウェイトバック済み)。
【NTTドコモからもiPhone販売へ、正式発表】にある通り、日本国内の携帯電話主要3キャリアのうち、唯一iPhoneを発売していないNTTドコモが、iPhone 5c/sから販売を行うことを決定。iPhoneをはじめとしたスマートフォンの利用動向も、小さからぬ動きが生じる可能性が出てきた。今件はその第一報が流れた直後に行われた(まだiPhone 5c/sの発売はされていない)、携帯電話の利用状況である。
それによると回答時点で一般携帯電話を利用しているのは47.2%、iPhoneとAndroidを合わせスマートフォンを利用しているのは47.6%となり、0.4%ポイントの差ではあるがスマートフォン利用者の方が多い結果となった。
↑ 現時点での携帯電話の利用状況
今件はインターネット経由の調査なので、世間一般の実情の場合にはもう少し携帯電話全体の利用率を割り引く必要があるが、それを別にしても「スマートフォン利用率4割超」「一般携帯電話以上にスマートフォンが利用されている」との状況は注目に値する。
これを男女・世代別に区分し再集計したのが次のグラフだが、IT系調査の常にある通り、若年層の方がスマートフォン利用率が高い結果が出ている。
↑ 現時点での携帯電話の利用状況(属性別)
10代でスマホ保有率がやや低めなのは、子供向けの一般携帯電話を持たせている可能性があることや、自分の財力では買い替えが出来ないことに加えて保護者からスマートフォンへの買い替えを認められない(必要性がないとする判断)からだろう。それ以降は20代をピークとし、あとは歳を経るに連れて順次スマートフォン利用率が下がり、一般携帯電話が上昇していく。60代以上ではスマートフォンは1割強でしかない。
やや意外なのは女性の方がAndroid率が高いこと。女性は利用ハードルが低く、ブランド力に長けたiPhoneの方を好むようなイメージはあるものの、少なくとも今調査対象母集団では男女ともにAndroidの方が優勢のようだ。
また見方を変えると、スマートフォン・一般携帯電話を合わせ、60代以上でも9割前後の人が携帯電話を持ち合わせている。インターネット経由の調査としても、携帯電話そのものの普及がここまで進んでいることを再認識させられる。
今回3大携帯電話キャリアの最大手であるNTTドコモがiPhoneの販売をはじめたことで、このシェア動向、特にスマートフォンの機種別の勢力図はどのような変化を見せるだろうか。他調査の流れも合わせ、注目したいところだ。
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