コンビニコーヒーのリピート率8割超え

2013/09/21 15:00

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ライフメディアのリサーチバンクは2013年9月18日、コーヒーに関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうち月一以上でコーヒーを飲むことがある人においては、コンビニが提供する淹れたてコーヒー(ドリップコーヒー)を飲んだ経験がある人は4割近くに達していることが分かった。そのうち8割強は今後もコンビニのコーヒーを飲みたいと回答している(【発表リリース:コーヒーに関する調査】)。



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今調査は2013年9月5日から11日にかけて、20歳以上の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1500人。男女比、世代構成比(20代から50代までは10歳区切り、60歳以上はまとめて1区分)は均等割り当て。

今調査対象母集団のうち月一以上で、つまり日常的にコーヒーを飲んでいる人は1298人(86.5%)。その人たちにコンビニが昨今積極展開を進めているドリップコーヒー・エスプレッソコーヒー(要はその場で挽いてくれる淹れたてコーヒー)を飲んだことがあるか否かについて聞いたところ、1/3強の人が経験ありと答えた。


↑ コンビニのドリップコーヒー・エスプレッソコーヒーを飲んだことがあるか(月一以上コーヒーを飲む人限定)

近所に該当するコンビニが無い人もいるのだろうが、コーヒーそのものにそれなりの興味関心を持つ人に限っても、9%近い人が「コンビニで淹れたてコーヒーを提供している」ことを知らない人がいる。さらなる周知と展開が求められる。

一方、知っていてもまだ飲んだことが無い人も5割以上。各種報道で事実は知っていても、足を運んでいるコンビニでサービスが展開されていない場合もある。また、目の前で見かけても購入機会を逸したまま現在に至る人もいるだろう。本格的な展開は去年あたりから始まったこともあり、「ある」との回答が増えるのはこれからだと考えられる。

コーヒーを飲む人のうち、まだ1/3強にしか飲まれていない「コンビニコーヒー」だが、リピーター率は高い。今調査対象母集団のうち実体験を果たした人に限れば、85.7%の人が今後も飲みたいと答えている。「飲みたくない」とする否定派は3%にも満たず、コーヒー好きにとって「コンビニコーヒー」は及第点を与えられていることが確認できる。


↑ 今後もコンビニのコーヒーを飲みたいか(コンビニのコーヒーを飲んだことがある人限定)

大規模な展開を果たし、リピート率も高い。当然気になるのは、既存のコーヒー提供サイド。主なルートとしてはコーヒーショップや缶コーヒーだが、それぞれ「憩いの時間を過ごせる」「機動力が高い」などのメリットがあり、コーヒーそのものの味以外において、「コンビニコーヒー」とは異なる性質も併せ持っている。「コンビニコーヒー」のリピーターがすべて、他のルートでのコーヒー飲用頻度が下がるわけではないとの結果が出ているのも、それが理由である。


↑ コンビニのコーヒーを飲むことで、コーヒーショップの利用頻度や缶コーヒーの飲用頻度が下がると思うか(コンビニコーヒーを今後を飲みたいと回答した人限定)

とはいえ見方を変えれば、「コンビニコーヒー」のリピーターの4割、利用者の35%、コーヒー飲用者の13%が「コンビニコーヒーの利用で、今後はコーヒーショップや缶コーヒーの利用頻度が下がる」と言及していることになる。コンビニコーヒーの認知度、飲用率が高まれば、さらにこの値は上乗せされることになる。従来コーヒー勢力としては、心穏やかならぬ状況に違い無い。

なお上記グラフを見れば分かる通り、すべての回答事例において、男性よりも女性の方がやや高い値を示している。一つだけなら誤差の範囲だが、すべてが同じ傾向を示していることから、「コンビニコーヒーは男性よりも女性に好かれている」との仮説も成り立つ。オシャレ感が受けている、女性の味覚に応えるだけの質を提供している結果なのかもしれない。


■関連記事:
【カフェ優勢、コンビニは2割…淹れたてコーヒー利用性向】



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