子供のネット利用、安全策のトップは「怪しいところからのソフト・アプリはダメ」

2013/09/30 08:45

このエントリーをはてなブックマークに追加
内閣府は2013年9月9日付で、子供の安全に関する世論調査の結果を公表した。その内容によれば子供がインターネットを利用するにあたり、とるべき安全対策の最上位に挙げられたのは「信頼できないサイトからはソフトをパソコンに入れない」だった。次いで「信頼できないサイトからはアプリをスマートフォンに入れない」が続いており、怪しげなサイトからはソフトやアプリの類を取得しないとの考えが上位を占めている(【発表リリース: 子どもの安全に関する世論調査】)。



スポンサードリンク


今調査は2013年7月11日から21日にかけて、日本国内の20歳以上の日本国籍を有する人に対し、調査員による個別面接聴取法によって行われたもの。有効回答数は1801人で、男女比は828対973。

大人と比べて知識も経験も浅い子供がインターネットを利用すると、当然リスクも高いものとなる。いわば航海図を持たずに船で旅行をするようなもの。それに対し、大人はどのような安全対策を取るべきなのか。複数回答で答えてもらった結果が次のグラフ。最上位には「信頼できないサイトからはソフトの類をPC(パソコン)に入れない」が付いた。約半数の人が同意を示している。


↑ 子供のインターネット利用にあたりどのような安全対策を取るべきか(複数回答)

次点で上位に挙げられているのが「信頼できないサイトからはアプリをスマートフォンに入れない」で46.5%。インストール先がPCかスマートフォンかの違いに過ぎず、内容としてはほぼ同じ「怪しげな場所のソフトは使わない」で包括できる。魅力的な内容のゲーム、豊富な機能で無料提供のアプリなど、子供を魅了する類のソフトやアプリは山ほどネット界隈にあふれているが、時として中味はウイルスであったり、事実上有料のソフトという詐欺的なものに遭遇することもある。特にスマートフォン向けアプリではその類のものに関するトラブルが頻発しており、大人としても「信頼できるサイトのアプリのみ使うように」と指示をするのも当然といえる。

常に保護者の監視下におくという「目の届かないところでネットを利用させない」は35.4%。保護者側が十分な知識を持ち、時間もあればこれが一番なのだが、すべての大人が子供を教え諭すだけの知識を持っているとは限らないし、時間も足りないのが現状。ましてや機動力の高いスマートフォンでは、「保護者が見ていない場所では使うな」と規制するわけにもいかない。

フィルタリングの実装はスマートフォンが33.6%、PCが31.6%。思ったほど高くないのは、子供側の反発が予想される点もあるからだろう。一方対策ソフトの実装やOS・ソフトを常に最新版へ更新するのは、子供に限らず必要不可欠な話なのは言うまでもない。

ちなみに回答者に子供が居る・居ない別では、多くの選択肢で「居る」方が高めの値を示している。


↑ 子供のインターネット利用にあたりどのような安全対策を取るべきか(複数回答)(子供・孫が居るか否か別)

特に「目の届かない場所でインターネットを利用させない」「学校の授業や活動以外でインターネットを利用させない」は大きな差異が確認できる。信頼できる場所以外からのソフトやアプリの組み込みと共に、確実性の高い安全対策として、期待している、さらには実際に行っている回答者もいるのかもしれない。


■関連記事:
【子供のネットトラブル、コミュニティサイト周りは悪化へ(2013年上半期データ反映版)】
【OSアップデート・ウイルス対策・アプリ安全性、知ってる?守ってる?…スマートフォンの安全対策の認知・実施度の国際比較(2013年)】



スポンサードリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS