女性に「スタンプショップ」は大人気…LINEで使っている機能は「トーク」に「通話」「グループトーク」
2013/09/06 14:45
ライフメディアのリサーチバンクでは2013年9月4日に、コミュニケーションアプリ「LINE」に関する調査結果を公開した。その内容によるとスマートフォン(iPhone、Android)を利用する人で構成される調査対象母集団においては、6割強の人が「LINE」を利用していることが分かった。その利用者に具体的な利用サービスを聞いたところ、もっとも多く使われているのは「トーク(チャット)」で、9割以上の人が用いていた。次いで「無料(音声)通話」「グループトーク」「スタンプショップ」が続いている(【発表リリース: LINEに関する調査】)。
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今調査の調査要件、及び「LINE」そのもののの解説は先行記事【10代女性は9割近く…「LINE」の利用率、スマホユーザーでは6割強】を参照のこと。
今調査対象母集団のうち「LINE」利用者、つまりスマートフォンで「LINE」を用いている人に、具体的にはどのような機能を使っているかについて尋ねた結果が次のグラフ。もっとも良く使われているのは「LINE」版チャットともいえる「トーク」で91.3%。次いで「無料(音声)通話」が66.3%。スマート「フォン」でありながら、実質的にスマートフォンは携帯情報端末と化し、電話機能は副次的機能に過ぎないと言われてから久しいが、それを再確認できる結果でもある。
↑ 利用しているLINEのサービス(複数回答、LINE利用者限定)
昨今では「LINE」側は以前にも増してゲームの提供に注力しているが、利用比率は1/4程度。多くの人がコミュニケーション、特に音声では無くデジタルコミュニケーションを重視しているのが分かる。「スタンプショップ」「公式アカウント」がやや高めなのも、「トーク」で用いるスタンプを取得し、意思疎通のバリエーションを増やすために他ならない。
これを男女別に区分し、再集計した結果が次のグラフ。「LINE」では概して女性の方がアクティブな利用スタイルをしているのが分かる。
↑ 利用しているLINEのサービス(複数回答、LINE利用者限定)(男女別))
もっともこれは先行記事の「10代女性は9割近く-」にもある通り、スマートフォン保有者において「LINE」の利用率では女性の方が上であることを思い返せば、容易に想像がつく。おしゃべり、特に知り合いとの世間話的なコミュニケーションを好む女性にとって、「LINE」はうってつけのツールとしての立ち位置を確保できたのだろう。
項目別に見ると「無料(音声)通話」は男女差がほとんど無い一方、「スタンプショップ」「公式アカウント(友達追加)」は男女差が著しい。これは元々一般携帯電話(フィーチャーフォン)で男性よりも女性の方が、デコメールを好んでいたことの流れを受けたものと考えれば道理が通る。スタンプでのチャットの装飾でよりきらびやかに、楽しい交流を満喫するため、スタンプを多数確保するという次第である(「公式アカウント(友達追加)」は、友達として追加することでもらえるスタンプを取得するためのもの)。
近しい知り合い同士の「トーク」がもっとも多く使われている点を見るに、「LINE」は多分に友達同士のひそひそ話、井戸端会議、ガールズトーク的なもののスマートフォン版的なものという認識が多分にあることが見て取れる。それを可能にしたからこそ、「LINE」が急速に、特に女性陣に受け入れられる形で浸透したのも理解できるというものだ。
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