朝食取らない人は9%、理由は食欲・習慣・時間が無い

2013/08/16 15:00

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ライフメディアのリサーチバンクは2013年8月14日、朝食に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、朝食を毎日食べている人は3/4強に留まっていることが分かった。時々しか食べない人は1割強、食べない人も1割近くいる。食べない人の理由としては、「食欲が無い」がもっとも多く、さらに「朝食を食べる習慣が無い」「時間が無い」などが続いている(【発表リリース:朝食に関する調査】)。



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今調査は2013年8月2日から7日にかけて10代から60代の男女にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。男女比、世代構成比(10歳区切り)は均等割り当て。

一日三食の食事の中で、準備や時間、体調との関係から一番注目されやすい朝食。その朝食について、そもそも摂っているか否かを聞いたところ、ほぼ毎日食べていると答えた人は77.0%に留まっていた。


↑ 朝食を食べているか

後述するように多種多様な事由があるにしても、朝食をしっかりと毎日食べている人は8割にも満たない。残りの2割強のうち時々でも食べている人は14.8%いるが、食べない人も8.3%いる。

「朝食の欠食」という定義が今件ではあいまいで、単純に「食べている・いない」で区切られている。似たような朝食欠食調査の事例としては「国民健康・栄養調査結果」の項目があるが、こちらでは「タブレットなどによる栄養素の補給、栄養ドリンクのみ」「果物や菓子、乳製品などの食品・飲料のみを食べた場合」も「朝食は欠食」と見なされている。その区分で朝食を取らない人を見ると、全体では男性14.4%・女性11.1%となり、全体では大体1割強が朝食欠食という結果が出ている。区分の内容を考慮すれば、両調査の結果は概して同じといえよう(【男女とも再び増加の兆し…朝食欠食、男性14.4%・女性11.1%(国民健康・栄養調査2012年版)】)。


↑ 朝食欠食率(1歳以上)(食事をせず、錠剤・栄養ドリンクのみ、果物や菓子や乳製品などのみが該当)(再録)

ではなぜ朝食を摂らないのか。食べない人に複数回答で聞いたところ、もっとも多い理由として挙げられたのは「朝は食欲が無い」で4割近くに達していた。


↑ なぜ朝食を食べないのか(食べない人限定、複数回答)

トップ項目は「食欲が無いから」食べたくない、第二位は「食べる習慣が無いから」食べないであり、朝食への意欲が幾分異なる。前者は「食欲さえあれば食べるのだが」という朝食そのものを摂取する意欲はやや残されているが、後者はあらかじめ食べないことが前提化されてしまっている。体調管理上の問題や、元々の風習で朝食を摂らないことが日常化している人が、案外多いようだ(調査対象母集団全体比では約3%という試算が出来る)。

一方、第三位以降は概して時間不足によるもの。「時間が無い」「ギリギリまで寝ていたい」「起きる時間が遅い」はすべて、「朝食時に時間の余裕があれば食べられるのに」という想いの裏返しである。

なお今件は10代も含まれるものの、概して自分で朝食を創れる人が対象。小中高校生に限定した類似調査結果(【小中学生の朝食欠食事情】)によると、上位回答層は今件と同じ「時間が無い」「食欲が無い」だが、中には「(朝食を摂りたいのだが)用意されていない」という回答事例も見受けられる。


↑ なぜ朝食を食べないのか(毎日食べる人以外)(小学生)(再録)

百歩譲って自分自身が時間不足で朝食抜きという事例は仕方ないとしても(本当はそれも良くない話なのだが)、子供に「朝食が用意されていないから食べられない」という寂しい想いをさせることは、極力避けてほしいものである。子供にとってはその状況自身が深い心の傷になりかねないし、それが正常な状態でないと認識したときの悲しみは、恐らく子供自身にしか分からない大きなものとなるだろう。



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