若年層ほど足しげく…米国ファストフード利用事情

2013/08/21 08:45

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アメリカの調査機関【ギャラップ社】では2013年8月6日付で、同国におけるファストフードと食生活に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団では、ファストフードを週一以上で利用している人は5割近くに達していることが分かった。属性別に見ると女性より男性、若年層ほど、そして高年収ほど利用頻度が高いことも判明している(【発表リリース:Fast Food Still Major Part of U.S. Diet】)。



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今調査に関する調査要件は先行記事【週一以上の利用は5割近く…米国のファストフード好き具合】を参考のこと。

その先行記事にもある通り、アメリカでは約半数の47%の人が週一以上でファストフード店を利用している。


↑ イートインやドライブスルー、持ち帰りまで含め、ファストフード店をどれ位の頻度で利用しているか(アメリカ)(再録)

この傾向は10年来ほとんど変わりが無い。

この利用頻度をいくつかの属性で区分して確認したのが次のグラフ。


↑ イートインやドライブスルー、持ち帰りまで含め、ファストフード店をどれ位の頻度で利用しているか(属性別)(アメリカ)

まず男女別だが、明確に男性の方が利用頻度が高い結果が出ている。日本と比べて女性の就労比率が高いアメリカだが、それでも主婦として自宅で専業主婦を営む女性は少なくない。就労先で昼食としてファストフードを利用するスタイルを考えれば、就業率が高い男性の方が利用頻度も高くなるのは当然かもしれない。また健康上、特にダイエットの観点で、女性がファストフードを敬遠しているのも一因だろう。

世代別では若年層ほど高頻度、特に18-29歳の利用率が高い。ほとんど利用しない区分は8%でしかない。しかし高齢者でもそれなりに利用はしているようで、例えば65歳以上でも41%は週一以上の利用者となっている。ファストフード店にも多種多様なものがあるとはいえ、意外といえば意外。

興味深いのは年収別。イメージからは「ファストフードは安い、だから低所得者は多用しそうだ」というのがある。しかし実際には高年収者ほどファストフードの利用頻度が高い。年収2万ドル未満では39%だった週一利用者も、3万ドル以上になると5割を超える。また「年数回のみ、または未利用」も2万ドル未満の区分では23%と年収区分では抜きんでる結果が出ている。

これについてレポートでは「意外だ」的なニュアンスの解説はあるものの、それ以上の具体的な説明は無い。これは推論だが、極端に所得が低くなると、ファストフードですらコストパフォーマンスが悪く、調達する余裕がないのかもしれない。あるいは高年収者は時間が惜しくて、ファストフードで妥協している可能性もある。また、この関係は日本でも当てはまりそうな気がする。



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