女性の2/3が料理に持つ悩みは「同じものばかり作ってしまう」
2013/07/26 15:45
クックパッドは2013年7月23日、女性に対する料理に関する意識・実態調査の結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、料理に関する悩みとしてもっとも多くの人が挙げたのは「つい同じものばかり作ってしまう」だった。約2/3の人が同意を示している。次いで「レパートリーが少ない」「得意と言える料理が無い」が続いている。世代別では概して若年層の方が悩みが多く、特に料理に関する知識・経験の差が反映される項目で、大きな差が出ている(【発表リリース:クックパッド、料理に関する意識・実態調査を実施】)。
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作れる料理の少なさが「同じ料理」の繰り返しを招く?
今調査は2013年6月28日から30日にかけて、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は1245人。全員が女性で、世代構成比は20代から50代まででて均等割り当て。また未婚・既婚子供有・既婚子供無しで均等割り当て。調査機関はマクロミル。
家庭では主に料理をはじめとした家事全般を担当する女性にとって、料理の悩みは尽きるところを知らない。未婚者では自分自身の健康や予算、時間周りや好き嫌いなどとの葛藤があり、さらに自分の料理の腕前と相談する必要がある。既婚者ともなれば、自分以外の家族への配慮がそれに加わり、未婚者以上に忙しい家事の中で、どれだけ時間を割けるかという問題も生じてくる。
今項目ではそれら「料理に関する悩み」を挙げてもらったものだが、もっとも多くの人が同意を示したのは「同じものばかり作ってしまう」だった。64%の人が回答している。
↑ 料理についてどのような悩みを持つか(複数回答)
「同じものばかり作る」には色々な原因が考えられる。好きだから、レパートリーが少ないから、面倒だから、それが得意料理だから、食材が手に入りやすいからなどなど。そのうち「レパートリーが少ない」はほぼ同率の62%で次点についており、多分に「作れる料理品目が少なく、つい同じものばかり作ってしまう」という料理事情が見えてくる。
それに続く「得意料理が無い」も、レパートリーの少なさに相通じるものがある。また「レシピが無いと作れないことが多い」も、作れる料理のストックの少なさから来るものであり、状況的には類似している。
料理の悩みも年の功で解決?
これを世代別に再区分したのが次のグラフ。
↑ 料理についてどのような悩みを持つか(複数回答)(世代別、一部)
「レパートリーが少ない」「レシピが無いと作れないことが多い」「メニュー選定に時間がかかる」「段取りが悪い・時間がかかる」「料理の基本が分からない・出来ない」など、料理の経験が浅いと難儀しそうな項目において、若年層ほど高い値を示している。特に「レシピが無いと作れないことが多い」は世代間で最大3倍ほどの違いが生じており、歳と共に料理の経験が蓄積され、身体で手順を覚えていく様子がうかがえる。
一方、「得意料理が無い」「食材や調味料が使いきれない」「料理する時間が無い」に世代間の差異はない。経験を積み重ねても得意料理を得られるとは限らないし、分量の調整には難儀するようだ。また、家事全体の忙しさも歳とは関係が無い。
やや気になるのはトップの「同じものばかり作る」でも、歳の差異が確認できないこと。他の項目を見る限り、歳と共に料理に対する手際は良くなり、レパートリーも増えているはずだが、同じ料理ばかり作る人の割合は減っていない。つい好きな料理を繰り返し作ってしまうのか、手間がかからない料理でローテーションを組んでしまうのか。今調査ではそこまで尋ねていないが、色々と想像したくなる値ではある。
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