PCで日頃からネットアクセス3割強、携帯で通話は7割近く…シニアのネット・携帯動向

2013/07/10 14:45

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博報堂DYメディアパートナーズ・メディア環境研究所が2013年7月2日に発表した、東京在住の70代によるメディアとの接触や生活意識、消費行動に関する調査結果によると、同調査対象母集団では、パソコン(PC)を使ったインターネットへのアクセスを常用している人は3割強に達していることが分かった。一方利用経験が無いとする人も6割に届いている。また携帯電話で通話利用をする人は、利用頻度を別とすれば7割近くが用いている。男女別では男性はPCネット、女性は携帯通話の利用率で、より高い傾向が確認できる(【発表リリース:70代のメディア接触と生活意識・消費行動に関する調査報告】)。



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今調査は東京在住の70代の男女に郵送調査方式で実施されたもので、有効回答数は227件。男女比は101対126。70代前半は123人、後半は104人。

テレビや新聞、ラジオ、雑誌のようないわゆる4マスに加え、昨今伸張著しいのが携帯電話やインターネットなどの新メディア。それらのメディアに対し、シニア層の接触状況はどのようなものだろうか。この疑問に答える、今調査での回答項目が次のグラフ。パソコンを用いたインターネットへのアクセスをしている人は「日頃」「たまに」を合わせて35.5%。1/3強はパソコンでインターネットを用いている結果が出ている。


↑ PCインターネットと携帯電話(通話)利用状況(70代)

一方利用無し(過去も含めて)は6割超え。インターネットにおける世代間格差の大きさを改めて認識させられる結果といえる。

携帯電話による通話(メールやブラウザによるアクセスなど、インターネットへのアクセスではないことに注意)は69.8%が利用中。現在まで含めて使ったことが無い人は1/4弱に留まっており、携帯電話が高齢層にも深く浸透している状況がうかがえる。

これを男女別に見たのが次のグラフ。


↑ PCインターネットと携帯電話(通話)利用状況(70代)(男女別)

パソコンでのインターネットの利用は男性が圧倒的に多い。常用者は男性が43.4%なのに対し女性は29.3%でしかない。利用経験無しの人も男性が51.7%で女性が67.1%と、15.4%ポイントもの差が開いている。就業中にパソコンによるインターネット接続の機会があったか否かが大きく関わっているのだろう。

一方携帯電話による通話は女性の方が高い値を示している。「日頃よく利用」はほぼ男女間で変わらないが、「たまに利用」は11.6%ポイントもの差が出ている。女性のおしゃべり好きがここにも出ていると考えれば、道理は通るというものだ。

残念ながら携帯電話経由でのインターネット利用性向については、今資料では公開されていない。しかし以前の別調査を基にした記事【PCや一般携帯が減り、スマホとタブレットが増加…高齢者のネットアクセス機器動向(2012年分)】などにもある通り、仮に該当者がいたとしてもごく少数で、今調査対象母集団の数では有効な統計値は出せないだろう。パソコンと携帯電話の機能を併せ持つ、スマートフォンやタブレット機が普及すれば、もう少し状況は変わってくるのかもしれない。



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