コンビニで最初に足を運ぶのは? 雑誌コーナー、お弁当では無く…

2013/07/01 14:45

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マルハニチロホールディングスは2013年6月27日、コンビニエンスストアの利用実態に関する調査結果を発表した。それによると週一以上でコンビニを利用する20歳-59歳の男女から成る調査対象母集団において、コンビニに来店して最初に行くことが多いコーナーは「ドリンクコーナー(缶・ペットボトル)」だった。次いで「本・雑誌」「おにぎり・お弁当」が続いている。男女別では男性は「本・雑誌」が最上位につく一方、女性では「おにぎり・お弁当」がもっとも高い値を示している(【発表リリース、PDF:コンビニエンスストア利用実態調査2013】)。



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コンビニで最初に足を運ぶのはドリンク、雑誌、お弁当


今調査は2013年5月22日から27日にかけて携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、事前調査の対象から「週一以上でコンビニを利用する20歳-59歳の男女」を選び、そこから有効回答数1000件を抽出している。男女比は1対1、世代構成比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。なお事前調査におけるコンビニの利用頻度は次の通りとなっている。


↑ コンビニの利用頻度(事前調査)

男性の方が全般的に利用頻度は高いようだ。

今調査対象母集団に対し、「コンビニに来店した際に、最初に行くことが多いコーナー」を1つ挙げてもらったところ、最上位についたのは「ドリンクコーナー(缶、ペットボトル)」だった。23.3%の人が同意を示している。


↑ コンビニで最初に行くことの多いコーナー(択一、上位のみ)

コンビニのドリンクコーナーは概して店の奥に配されている。そこに足を運ぶまでには、複数個所のコーナーを行き来する必要があることを考えると、良くできた配置といえる。

またほぼ同率なのは「本・雑誌」。こちらは23.0%。ただし詳しくは別記事で解説するが、コンビニで雑誌を買う人は、ドリンク系の商品の半分以下でしかない。多分に様子見、立ち読みのために足を運んでいるものと考えられる。もっとも「客の誘引」という観点では雑誌が役立っていることには違いない。

次いで多いのは「おにぎり・お弁当」。これは主に朝食・昼食などで食事を買い求めに来た人が、真っ先に必要となる商品に向かうパターン。さらに言えば、自分の欲しいものが売り切れないよう、まず最初に確保する意味合いもある。

他方、「たばこ購入」は「公共料金の支払」を含めても5.5%でしかない。多いか少ないかは微妙なところだが、見方を変えれば「来場者の5%程度はたばこ目的でコンビニに来る」と考えることもできる。

女性はまず「おにぎり・お弁当」


この動きを男女別に区分して見たのが次のグラフ。


↑ コンビニで最初に行くことの多いコーナー(択一、上位のみ、男女別)

トップ3は男女で変わらないものの、順位をはじめ行先の傾向は大きな違いを見せる。男性は「ドリンクコーナー(缶・ペットボトル)」よりも「本・雑誌」の値が大きい。コンビニの情景を思い返してみれば、立ち読みをしているのは男性が圧倒的に多い。そして女性は「おにぎり・お弁当」が最上位で、「ドリンクコーナー(缶・ペットボトル)」が続き、「本・雑誌」はそのあとになる。食事周りを中心に利用しているスタイルが見えてくる。

また男性が上位3位で77.8%の回答率を示しているが、女性は52.0%に留まっている。男性と比べて女性は最初に行く場所が多様であること、見方を変えれば多種多様な利用をしているようだ。そして男性はある程度コンビニの利用目的が限られているのがうかがいしれよう。

ちなみに「デザート・スイーツ」のコーナーへ最初に足を運ぶ女性は8.6%。「お菓子」も4.2%と男性と比べてかなり高い値。各コンビニが目立つ場所に大きな面積を取り、女性向けのスイーツや菓子を陳列するのも理解できよう。



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