スマホ利用者の5割近くは「無いと落ち着かない」、iOSはさらに高い傾向

2013/06/28 20:45

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東京工芸大学は2013年6月26日、身につけられる・装着型のコンピューターに関する調査結果を発表した。それによるとスマートフォン利用者から成る調査対象母集団においては、全体で5割近くの人が「スマートフォンが無いと落ち着かない」と答えており、依存度が高い傾向にあることが分かった。男女別では女性が、OS別ではiOSの利用者の方が、より高い依存度を示している(【発表リリース(PDF):ウェアラブル・コンピュータに関する調査】)。



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今調査は2013年5月17日から22日にかけて携帯電話経由のインターネット調査方式によって、スマートフォン利用者に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代構成比は20代・30代・40歳以上の3区分でほぼ均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

音声通話をいつ・どこででも出来る「携帯電話」の中でも、多種多様な機能を実装したスマートフォンは、加速度的に普及率を高めている。今や本来の「携帯できる電話」としてでは無く、「持ち運び型総合情報端末」で、通話機能はオマケ的な立場にあると見ても良い。そして機能の充実性と、さらに無限の可能性を持たせてくれるアプリの数々にほれ込み、利用者にとってスマートフォンは生活必需品となりつつうる。

今調査対象母集団では、スマートフォンに対し「無いと落ち着かない」との想いを抱いている人(1点-5点評価で「落ち着かない度」が高い4点・5点回答の人)は48.4%。スマホ所有者の5割近くの人が「手元に無いと落ち着かない」と答えている。


↑ スマートフォンへの依存度(1点:なくても良い-5点:ないと落ち着かない)

「無くてもかまわない」派(1点・2点)の人は2割にも届かない。「落ち着かない」というほどではないが、気がかり、スマートフォンを無視できるほどの対象でしかないとする低依存度の人は少数派のようだ。

属性別に見ると、男女別では女性、世代別では20代-30代、OS別ではiOSの方が、依存度が高いように見える。いずれもスマートフォンそのものというよりは、スマートフォンで使えるアプリ、及びそこから得られる各種情報への依存が高い(例えばソーシャルゲームやソーシャルメディア)と考えられるが、いずれも個々の高依存度を有する属性ならば、より傾注していそうである。

逆に40代は他の属性と比べると依存度が低め。とはいえ4割近くが「落ち着かない」派にカウントされる。

これの平均値を出すと次のような結果となる。大きな差異は出なかったものの、やはり「40代以上の低さ」「女性、iOSの高さ」が確認できる。


↑ 依存度平均値(高値=高依存)

特にiOSは各属性の中でもっとも高い値を示している。いかにiPhoneシリーズが利用者から愛され、生活に深く浸透しているかが分かる結果といえる。

もっとも、数年前まで主流だった一般携帯電話(フィーチャーフォン)ですら、「生活するため、絶対なくてはならない道具」とする意見を持つ人が少なからずいたことを考えると(【「自分専用の携帯電話を持ったのは中学生時代」が半数以上のケータイ事情】、2007年11月)、より高機能でさまざまな世界への窓口となるスマートフォンが、一層多くの人の心をとらえて離さないのも、当然の話かもしれない。



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