8割は「結婚したい」、歳を経ると「いずれは」に代わる…働き盛りの結婚願望
2013/06/24 11:30
連合は2013年6月21日、結婚・子供・子育てに関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうち未婚の人においては、4割強の人が期間を定めた結婚願望を持っている人が分かった。「いずれ結婚したい」という人も含めると8割を超えている。世代別では若年層の方が値は高く、雇用形態別では正規労働者の方が強い結婚願望を示しているのが確認できる(【連合:世論調査一覧ページ】)
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4割強は期間を定めて、4割近くは「いずれ」結婚したい
今調査は2013年4月26日から5月2日にかけて、携帯電話経由のインターネット調査で行われたもので、対象は20歳-49歳の男女(未既婚・就労状態を問わず)。有効回答数は3000人。世代構成比は10歳単位で均等割り当て。調査機関はネットエイジア。
今調査対象母集団のうち、現時点で未婚の人に対し、結婚願望があるか否かを尋ねたところ、全体では41.2%の人が「●年以内に」と期間を区切った上での結婚を望んでいることが分かった。1年以内、つまり今すぐにでも結婚したい人も15.8%いる。
↑ 結婚したいか、したくないか(未婚者限定)
「いずれ(結婚したい)」とは期間を定められないものの明確な結婚願望がある他に、強い意志ではないものの「どちらかと聞かれれば結婚はしたいが、具体的なイメージも目標もあるわけではない」のような、ぼんやりとしたレベルでの想いも多分に含まれる。結婚希望者の半分は、そのような人達で占められている。
これを男女別に見ると女性の方が結婚意欲は強く、明確な意思を持つ人も多い。また世代別にみると、「20代…中期的な期間のうちに結婚したい人が多い」「30代…いますぐにでも結婚したい人が最大、『いずれ』派も増加」「40代…すぐに結婚したい人は多いが、願望があるものの明確な道筋を立てにくい『いずれ』派が多数を占める」という、それぞれの世代における事情が良くわかる傾向が見受けられる。
また雇用形態別に見ると、正規労働者の方が明確な結婚意識の強い人は多く、「いずれ」派は少ない。これは同調査別項目で述べられているが、非正規社員は経済的な不安や家庭を築く自信がないとの理由で、結婚を避ける人が多く、この状況が結婚願望保有者にも作用しているものと考えられる。
ただしいずれの場合でも、「結婚したくない」とする回答は2割前後でしかない。幾分の差異はあるが数%ポイント程度。どのような立場でも、未婚者の結婚意欲はそれなりに旺盛なことがうかがえる。
強い意志での結婚願望者は…
次のグラフは期間を定めた結婚希望者。結婚までのロードマップをある程度明確にイメージしている、言い換えれば強い結婚の意思を持つ人の割合。
↑ 期間を定めて「結婚したい」と考えている人(未婚者限定)
女性は男性よりも結婚意欲が強い、歳を経ると明確な意思が減退する、正規労働者と比べて非正規労働者は結婚への道筋を見出しにくいなどの傾向が確認できる。
グラフ化は略するが、世代・男女別では女性の方が若年層ほど願望が強く、歳が上になると値が減る動きを示している。特に40代女性では「結婚したくない」人が27.9%と3割近くに達している。結婚に関して独自の人生観を持つ人が、それだけいるということなのだろう。
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