プライベートブランドを購入、その理由とは?
2013/06/21 14:45


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安い、高品質、美味しい
今調査の調査対象母集団の詳細や、PBとNB(ナチュナルブランド)の意味に関する説明は、先行記事【プライベートブランド常用者は約3/4、知名度ナンバーワンは「トップバリュ」】で説明済み。詳しくはそちらを参照のこと。
調査対象母集団のうちPBの具体的名前を知っており、PBを購入した経験がある人に、なぜPBを買うのか聞いたところ、最上位についた答えは「価格が安いから」だった。直近調査結果では77.5%の人が回答している。

↑ PB商品を購入するのはなぜか(複数回答。知っているブランドがあり、PB商品購入者限定)
他の項目に対し2倍以上の回答率を示しており、PBの圧倒的魅力が価格にあることが分かる。そもそも論としてPB自身もそれがセールスポイントの一つである以上、当然の話ではあるが、お値打ち感がいかに重要かが確認できる結果ともいえる。
次いで「メーカーのブランドに劣らない品質」が36.9%。「安かろう悪かろう」では無く、「安くて品質も妥協できる、納得のいくもの」であることが、セールスポイントとして消費者に受け止められている。PBを展開する大手メーカーでも独自製作品への注力を続けると共に(一例…【セブン&アイ、プライベートブランドへますます注力】)、NBとの提携を進めていることから、品質の安定向上化が進んでおり、この回答が上位に来るのも納得がいく。
以下、「おいしい」「スーパーが責任を持って販売してそう」「商品が信頼できる」などが上位についている。大まかに区分すると「コストパフォーマンスの良さ」「大手の信頼・安心感」がPBを支えているといえよう。
5年で変わるPBへの印象
上記グラフには直近調査結果に加え、5年前の同様の調査結果も併記されている。この両者の値の差異、つまり5年間でPB購入者の印象はどのように変化をしたのかを計算したのが次の図。

↑ PB商品を購入するのはなぜか(複数回答。知っているブランドがあり、PB商品購入者限定)(2008年から2013年への変移)

リリースでも指摘されているが、この5年間にPBが大いにその数を増やし一般化したことで、PBそのものの前提となる特質が認知浸透し、当たり前のものとして受け止められるようになったため、それ自身が購入動機としては薄れてきたものと考えられる。そしていわば次のステップとなる「商品そのものの良し悪し」へ評価が移り、その点でも好感触を持たれているとすれば、道理が通る動きといえよう。
上記でも触れている通り、大手企業はPBへの注力を増している。今後はこれまで以上に日用品・食料品におけるPBの日常生活への浸透が進んでいくに違いない。
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