プライベートブランド常用者は約3/4、知名度ナンバーワンは「トップバリュ」
2013/06/03 15:45
インターワイヤードが運営するネットリサーチのDIMSDRIVEは2013年5月9日、プライベート・ブランド(PB)に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうち総合スーパー・食品スーパー・コンビニで買い物をしている人においては、食料品や日用品に関わるPBを購入した経験がある人は91.0%、普段から購入している人は74.3%に達することが分かった。概して男性よりも女性の方が購入度合いが大きい。また具体的に知られているPB名としては、最上位に「トップバリュ」がついている(【発表リリース】)。
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PBを普段から利用する人は74.3%
今調査は2013年4月10日から15日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は7757人。男女比は58対42、世代構成比は10代0.4%・20代4.0%・30代17.4%・40代31.4%・50代26.6%・60代14.5%・70代以上5.7%。全体のうち98.9%が総合スーパー・食品スーパー・コンビニで買い物をしており、PB商品を購入する機会を有している。
また「PB」と「NB(ナチュナルブランド)」の違いだが、【プライベートブランドで一番良く買われているのは?】で解説している通り、「PB…小売店やそのグループがメーカーと共同開発したもの。その小売店独自の名前が入り、関連企業でしか販売されない」「NB…メーカーの開発品。どの店舗でも販売されうる」となる。昨今ではコンビニ、スーパー大手が食品や日用品を中心に、次々とPBを展開している。
今調査対象母集団では、食料品・日用品に関するPB(以後、単に「PB」)の購入経験がある人は91.0%。さらに普段から日常的に購入している人は74.3%とほぼ3/4に達している。PBは生活内に深く浸透しているのが分かる。
↑ 食料品・日用品に関するPB商品を購入しているか
またこれを性別・世代別に見ると、概して女性陣の方が購入・利用率が高い。
↑ 食料品・日用品に関するPB商品を購入しているか(世代別(普段購入者))
世代別では男女とも30-40代の購入・利用率が高く、働き盛り、子育て世代でPBが特に愛用されている状況が見受けられる。女性に限れば8割強が、日常の購入商品の中に、PBをしっかりと組み込んでいることになる。
一方、概して女性は男性と比べて10%ポイントほど高い購入性向を持つが、70代以上に限ると男女間の関係が逆転し、男性の方が高い購入率を示しているのが興味深い。歳を経て、NBへのこだわりが薄れているのだろうか。
ネームバリューは「トップバリュ」がトップ
PBの購入・非購入を問わず、その存在、名前を知っているPBを答えてもらったところ、もっとも多くの人に認識されていたのはイオンの「トップバリュ」だった。実に82.6%の人がその存在を知っていた。
↑ 知っている食料品・日用品に関する「プライベート・ブランド」(複数回答)
イオングループ内の各スーパー、デパートだけでなく、コンビニやドラッグストアでも良く見かける「トップバリュ」。名前の通り、トップのネームバリューを有していることになる(本当の意味は「ネームバリュー」ではなく、品質、商品価値としての「バリュー」なのだが)。
同じようにコンビニだけでなくデパートなど、系列店舗の多くに展開している「セブンプレミアム」(セブン&アイ)が第2位で2/3の認知度。そこから順位は落ちるが、コンビニだけの展開で4割近い値を示した「ローソンセレクト」(ローソン)は大健闘といえよう。
以下「CGC」「くらしモア」「グレートバリュー」などが続くが、上位陣と比べると展開店舗数の地域性、店舗数が一つ、そして展開商品数がもう一つ、規模的に違う要素として挙げることが出来る。商品品質、コストパフォーマンスの問題では無く、種類数や接触機会の度合いが、そのまま全国集計結果としての認知度の違いに現れた形だ(人によっては、下位層のブランド名の中に、初めて見聞きしたものもあるだろう)。
特定チェーン店、グループ企業でしか購入できない以上、PBには違いない。一方で上位陣、例えば「トップバリュ」「セブンプレミアム」のような認知度の高い、浸透しているPBは、事実上NBと同じような扱い方をしても良い気がする。
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