育児ストレスの解消に必要なもの、夫の手伝い、睡眠、そして……

2013/05/28 15:45

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子育て2013年5月15日にパルシステム生活協同組合連合会では「子育てと乳幼児に関する調査」の結果を発表しているが、その結果によると、小学生未満の子供がいる20代-40代の母親から成る調査対象母集団では、自分が溜めている育児ストレスの解消にもっとも必要なのは「自分一人の時間」であることが分かった。9割近い人が同意している。次いで「夫の手伝い・サポート」「睡眠」が続いている。母親の世代別では「買物」「カラオケ」などで、他世代より20代の方が高い値を示す結果が出た(【発表リリース:子育てと乳幼児に関する調査】)。



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今調査の調査要項は【子供に食べさせる食材、何について、どれだけ心配?】で紹介済みなので、そちらで確認してほしい。

まだ乳児の時にはまともな意思疎通もかなわず、幼児となってからもなかなか意図を把握することができず、また自分の指図に従わないことも多い子供達。社会的規範も十分に会得しておらず、何をしでかすか分からないため、極力目を離さずに見守り、何かトラブルが生じた際には適切な対応を必要とされる。まさに「付きっきり」が育児には必要となる。通常の家事などもこなしながらのため、主に育児を行う母親には多大なストレスがのしかかる。

今調査対象母集団である「母親」の立場から、どのような物事が育児ストレスの解消に必要かを聞いたところ、最上位についたのは「自分一人の時間」だった。実に85.5%が望んでいる。

↑ 育児ストレスの解消には何が必要か(複数回答、上位10位のみ)
↑ 育児ストレスの解消には何が必要か(複数回答、上位10位のみ)

特に乳児の時には昼夜を問わず、睡眠時間を削ってまでの育児が求められることも多い。我が子でもストレスが溜まらないと言ったら嘘になる。何物にも邪魔されず、平穏な時間を過ごせる「一人の時間」を求めたくなるのも道理というもの。

第2位は「夫の手伝い・サポート」。夫の負担を増やし、その分母親の育児の負担が減れば、それだけ「自分一人の時間」「睡眠」など時間の余裕を取ることができる。他の項目とも連動する、重要な要素に違いない。

もっとも現時点・紺調査対象母集団では、(母親の回答として)夫の子育て請負率は14.4%との回答が出ている。

↑ 家庭の子育てについて、どれ位の割合で参加しているか(平均値、妻回答)
↑ 家庭の子育てについて、どれ位の割合で参加しているか(平均値、妻回答)

仮に夫の負担分が2倍に増えれば、妻の割合は6割強にまで減らせる。夫にそれだけの時間的・精神的余裕があれば、さらなる分担をお願いする、買って出るのも一つの手。

以下「睡眠」、そして女性らしい「甘いもの」「美味しい料理」「買物」などが続く。「夫の愛情」がそれらの後にようやく登場するのも興味深い。気持ちよりも物理的な代償ということか。

今件資料では子供の世代別回答率も寄せられているが、大した違いはない。「自分一人の時間」は子供が園児の母親ほど高く、「夫の手伝い・サポート」「睡眠」は新生児や乳児の方が高い程度。24時間ほぼ付きっきりで育児をしなければならない母親の苦労がしのばれる。

20代のストレス解消


子供の世代による回答率とは別に、「20代の回答率が高い項目」も抽出される形で値が確認できる。

↑ 育児ストレスの解消には何が必要か(複数回答、20代が他の世代より高くなった項目)
↑ 育児ストレスの解消には何が必要か(複数回答、20代が他の世代より高くなった項目)

「買物」はすべての女性層で好きそうだが20代が特に高い。また「カラオケ」「ドライブ」は育児に限らず女性のストレス発散の手立てとしてイメージされやすい。

興味深いのは「SNSやブログ」。20代は2割超え、30代以上でも1割強がSNSやブログは「育児ストレスに役立つ」と答えている。別項目でも46.6%の人が「子育て専用のSNSに登録した経験がある」と答えている。まさに今の女性事情といったところだろう。



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