モバイル化が進むツイッター利用環境
2013/05/23 11:30
先日まで【ツイッターで1日20回以上ツイートする人は9.0%、半数以上は「数日に1回」か「ほとんど無し」 】など複数回に分けて、ライフメディアのリサーチバンクが発表した「ツイッター(Twitter)に関する調査結果」を元に、複数の視点からツイッターの利用状況における現状を確認した。同社ではほぼ同一条件下で2010年6月以降毎年1回調査を実施しており、複数項目で年単位での推移を見ることができる。そこでそのデータを抽出し、グラフを再構築し、ツイッター周辺の状況変化をチェックしている。今回は「ツイッター利用者における利用時の端末環境の変化」について見ていくことにする。
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今調査のうち最新のものは、2013年4月26日から5月1日にかけてインターネット経由で10-60代の男女に対して行われ、有効回答数は1800人。男女比や世代構成比(10代-60代まで10歳区切り)は個々均等割り当て。過去3年分の調査もほぼ同様の条件で実施され、比較するのには十分な精度。
先に「ツイッターで1日20回以上ツイートする人は9.0%-」で記した通り、直近2013年5月時における、ツイッター利用者の利用端末はパソコンやや優勢の5割、携帯電話(一般携帯電話(フィーチャーフォン)とスマートフォンの双方を含む)が4割、双方併用が1割という状態だった。
↑ ツイートの利用端末(パソコンか、携帯電話(スマホ含む)か)(アカウント保有で利用者限定)(再録)
この変化を経年で見たのが次のグラフ。一番古いデータ、2010年6月時点ではパソコン派が7割を超え、携帯電話派は1割強に留まっていた。それが年を経るに連れてパソコン派が減り、携帯電話派が増えていく。
↑ ツイートの利用端末(パソコンか、携帯電話(スマホ含む)か)(アカウント保有で利用者限定)(経年推移、-2013年5月)
直近の結果では「パソコンがやや優勢」としたが、経年変化ではむしろじわじわと、確実に追いやられていく様子が分かる。元々携帯電話、特にスマートフォンの普及はこの数年加速しているのに加え、【主要国別・モバイルでネットをする人におけるソーシャルメディアの利用性向などを探る 】などで解説している通り、機動力の高い携帯電話とソーシャルメディアは極めて相性が良い。このような結果が出るのもある意味当然といえる。
これを男女別に見た(2011年5月は今項目で男女別の調査は行われていない)変化は次のグラフの通りだが、男性に先んじる形で女性が携帯電話によるツイッター利用に心頭していくようすが分かる。
↑ ツイートの利用端末(パソコンか、携帯電話(スマホ含む)か)(アカウント保有で利用者限定)(経年推移、-2013年5月)(男女別)
2010年6月の時点ではむしろ女性の方がパソコン率は高かった。しかし2012年になると一気に男性を追い抜く形で携帯率が上昇。直近の2013年5月では女性は携帯率の方が高い結果が出ている。「いつでも、どこででもツイートできる」携帯電話、特にスマートフォンの使い易さは、特に女性に受けている。
ただし【「自宅でくつろぎ中」に「休憩時間」「通勤・通学中」…ツイッター、どんな時につぶやくか】で解説した通り、もっともツイートが行われている場面は「自宅でくつろぎ中」。
↑ どのような時にツイートしているか(アカウント保有で利用者限定)(再録)
ベッドやソファーで横になったりテレビを観ながら、あるいは勉強している合間に、手元の携帯電話を操作してちょっとツイートする。そんな利用スタイルがイメージされる。「気が向いたら、いつでもおしゃべり」的な感覚でツイートをしているに違いない。
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