確実に増加を続けるツイッター利用者のツイート頻度
2013/05/22 08:45
先日まで何度かに渡り【ツイッターで1日20回以上ツイートする人は9.0%、半数以上は「数日に1回」か「ほとんど無し」 】など、ライフメディアのリサーチバンクによる「ツイッター(Twitter)に関する調査結果」を元にした、複数視点からツイッターの利用状況に関する現状を精査した。同社ではほぼ同一の条件で2010年6月以降毎年1回同様の調査を実施しており、複数項目で年単位での推移を見ることが可能となっている。そこでそのデータを抽出した上でグラフを再構築するなどし、ツイッター周辺の状況変化を見ていくことにしている。今回は「ツイッター利用者におけるツイート頻度の動向について」である。
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今調査のうち最新のものは、2013年4月26日から5月1日にかけてインターネット経由で10-60代の男女に対して行われており、有効回答数は1800人。男女比や世代構成比(10代-60代まで10歳区切り)はそれぞれ均等割り当て。過去3年分の調査もほぼ同様の条件で実施されており、比較するのには十分な精度となっている。
先に「3年間で1.6倍…ツイッター利用者の推移」で解説したように、一連の調査では2010年当時ですでに18.5%の人がアカウントを所有し利用していたが、それ以降毎年少しずつ、確実に利用者が増えている。
↑ ツイッターを利用しているか(全体、経年推移、-2013年5月)(再録)
それではこの利用者は、どの程度の頻度でツイートをしているのだろうか。同じく経年推移で頻度をグラフ化したのが次の図。一番古い2010年6月時点では「1日10回以上」の人は8.6%だったのに対し、直近2013年5月では15.9%にまで増加している。
↑ ツイート頻度推移(アカウント保有で利用者限定)(-2013年5月)
「1回/日」はやや変動があるものの、それを含む「1日10回以下」-「数日に1回」の範ちゅう、中庸な利用頻度の人の割合に大きな変化は無い。しかし「ほとんど無し」(ごくまれにツイートする程度で、事実上アカウントが休眠状態)の人が明らかに減少し、その分「1日10回以上」の高頻度利用者が増加している。ざっくばらんに表現すると「幽霊登録者が減り、ヘビーユーザーが増えた」でしっくりとくる。
この変化をもっとシンプルに表現したのが次のグラフ。それぞれの区分の中央値を用いて概算した、ツイッターアカウント保有者における平均ツイート数の変移。ヘビーユーザーの増加のため、全体平均が押し上げられている形となった。
↑ 1日あたりの平均ツイート数推移(アカウント保有で利用者限定、概算、-2013年5月)
2010年から2013年の間に約1.8倍へとツイート数が増加している。利用者数が増えると共に、利用年数が長い人が増え、ヘビーユーザーが増加したことによるものである。
今後はアカウントを取得しながらツイートしない人はさらに減り(アクティブ化するか、アカウントを削除して閲覧のみに移行する)、古参の利用者が増えてヘビーユーザー率はさらに増加すると思われる。当然平均ツイート数も底上げされるに違いない。
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